
張本智和 Photo:Itaru Chiba
パリ五輪代表選考会「2022 LION CUP TOP32」<3月5~6日> 大会最終日の6日、男子シングルス決勝でともに木下グループ所属の張本智和(18)が及川瑞基(24)を破り、優勝を果たした。
東京五輪、世界卓球などでシングルスの成績が伴わず、不調がささやかれてきた張本。しかしTリーグで尻上がりで調子を上げ、今大会でも決勝進出。対するはそのTリーグシーズンMVPに選ばれた及川だ。
同じ仙台ジュニアクラブで汗を流した2人。1ゲーム目は8-8まで競るが、ここから張本が一気呵成の強打で11-8として先制する。第2ゲームも先に仕掛ける張本が主導権を握り9-7とするが、足を使った両ハンドドライブを打ち抜き11-9と逆転で取り返す。
及川瑞基 Photo:Itaru Chiba
だが第3ゲームは張本が再び攻勢。速攻で次々と得点し11-5で取り、4ゲーム目も攻めと守りのメリハリが利いた張本が、最後は台上バックハンドで11-7と連取する。
あとがない及川は第5ゲーム、自分から両ハンドを打って攻撃。何度もしぶとく返球する張本を突き破り、11-9で奪い返す。だが第6ゲームは張本がバック側にボールを集めて及川のフォアハンドを封じ、ラストはバックハンド一閃。11-8で優勝を決めた。
順位に応じて与えられるパリ五輪選考ポイント。優勝した張本には50ポイントが付与され、2位の及川は45ポイントを獲得した。同時に張本はアジア大会への出場権もつかんだ。
張本智和 Photo:Itaru Chiba
優勝した張本はしばし涙を流す。その後のインタビューで、「東京五輪が終わってから苦しい時期が長くて、ケガもあって、苦しい1年、2年だったんですけど。やっとシングルスのタイトルを取れて。うれしさはないです。ただただ安堵感と、ホッとした気持ちです」とコメント。
そして今大会のプレーについて、「ここ1~2年で一番いいと思います。やっと自分の立ち位置を低くもって、相手に向かっていけるプレーができているので、この感覚も本当に久しぶりですし、懐かしい自分のプレーだと思います」と感慨深げに振り返った。
さらにパリ五輪選考ポイントに加え、世界卓球の代表にも内定したことについて。
「代表権が目標ではあったんですけど、そんなことよりも、自分のプレーが戻ってきたことが本当にうれしいので......結果的に世界卓球とアジア大会の出場権を勝ち取れたので、次は世界、アジアの1位を取れるようにがんばりたいと思います」と、涙ながらにコメント。
そして張本は最後にこう結んだ。
「自分が苦しいときでも変わらず応援してくれるファンの方を僕は忘れないです。本当に最大限の感謝をしたいですし、これからも僕の長い卓球人生と一緒に応援も続けていただけたらと思います。もっともっと頑張ります」
【TOP32 男子シングルス決勝】
張本智和 4ー2 及川瑞基
11-8/9-11/11-5/11-7/9-11/11-8張本智和
