【公式】卓球ジャパン!2022年8月20日
8月20日放送の「卓球ジャパン!」は、卓球界の未来を担う小学生の日本一を決める大会「全農杯」スペシャル。
伊藤美誠、張本智和らも優勝経験を持つ、まさにトップ選手への登竜門となっている全農杯。
今年は7月28日から31日まで神戸で開催され、1,008名の小学生たちが男女それぞれ3つの部門(ホープス:小6以下、カブ:小4以下、バンビ:小2以下)に分かれて優勝を争った。
そんな中、「卓球ジャパン!」が注目したのは、女子カブの部を制した小学3年生の松島美空(みく)。日本男子の次世代エース候補、松島輝空(そら:15歳)を兄に持ち、今年9歳の誕生日の前日には、Tリーグの新チーム「京都カグヤライズ」と契約したことも話題となった天才少女だ。
「卓球ジャパン!」では、松島の普段の練習の様子から大会までを密着取材。さらに本人をスタジオに迎えて、強さの秘密に迫った。
松島は両親ともに全日本実業団優勝経験を持つ卓球選手のもとに生まれた。母・由美さんの実家は60年以上も続く名門クラブ「田阪卓球会館」。松島はそこで2歳から卓球を始めた。
学校から帰ると卓球場に直行して、まずは宿題を済ませる。その後すぐに練習かと思うと、意外にも15分間のお昼寝タイム。体力を回復してから練習するのが目的だ。
ラリーの音が響き渡る卓球場の床に布団をひいてのお昼寝だが「ラリーの音はお腹の中にいるときから聞いているから子守歌」と由美さん。
お昼寝が終わると、父・卓司さんに叱責されながらの厳しい練習が始まった。このペースで、平日は夜10時まで、土日は10時間以上も練習をしているという。
去年の全農杯ではバンビの部で全試合ストレート勝ちで優勝し、圧倒的な実力を身につけているように見えるが、父の卓司さんは厳しい。 
「ネットインされたときなどイライラして引きずってしまうメンタルが課題。この1年は技だけではなく心も磨いてきた」(卓司さん)
こうして迎えた今年の全農杯。3年生になり、カブの部に出場した松島は、予選リーグから準々決勝まで1ゲームを落としただけの圧勝で準決勝進出を決めた。
準決勝の相手は、「卓球ジャパン!」が注目するもう一人の天才少女、小学4年生の小西紅偉(べにい)だ。去年カブの部で3位に入り、今年の優勝候補だ。
小西の両親も卓球選手。母の杏さんは、あの福原愛とダブルスを組んで全日本3連覇、シドニー五輪にも出場した。中国出身の父、海偉さんは全日本を2連覇し、世界卓球の団体戦で銅メダルを獲得。41歳にして今なお全日本に出場し続けている鉄人現役選手だ。
そんな両親の元に生まれた紅偉がラケットを握ったのは4歳のときだったが、卓球の過酷さを知る杏さんは、娘が卓球をするのには反対だった。
そこで杏さんは娘にある試練を与えた。中国に連れて行って、2週間も朝から晩まで練習する日々を過ごさせたのだ。
卓球を続けられるのか試すためだったが、本人はへこたれるどころか、ますます卓球が好きになってしまった。 それを見た杏さんは、覚悟を決め、自宅の一室を卓球場に改造した。
毎朝そこでサーブ練習をしてから学校へ行き、放課後は両親が指導する卓球スクールで夜8時まで練習、さらに夜10時から自宅でみっちりサーブ練習と、まさに卓球漬けの毎日を送っている
そんな小西紅偉と松島美空の準決勝が始まった。
冒頭から、小学3、4年生とは思えないラリーの続出にMC平野早矢香も驚きを隠せない。特に驚いたのは、台の近くだけではなく、離れての豪快な打ち合いまで見せたことだった。
松島も小西も闘志を剥き出しにしながらの熱い戦いだが、それ以上かと思われるほど熱いのが、ベンチと観客席で見守る両親だ。
「お父さん同士、気合入り過ぎだからもう。親子2代にわたっての戦いがすごい」とMC武井壮。
素晴らしいラリーの連続で2ゲームを松島が取り、第3ゲームは接戦となった。
9-9から松島が得意の回り込み3球目フォア攻撃を決めると、今度は小西がレシーブスマッシュで10-10に追いすがる。
松島が"一番いいプレーだった"と振り返ったのは、11-11からレシーブでフォアストレートにドライブを決めた一本。
「その前に美空がフォアドライブをミスしたから、フォアに長いサーブが来るんじゃないかと思った。紅偉ちゃんはバックで待ってたし、毎回クロスに打ってたからストレートに打ったら効くんじゃないかと思った」(松島)
小学3年生とは思えない冷静な作戦と、それを実行できる技術の高さに平野は 「そんな冷静に考えられる?社会人になってもそんなできなかったですよこのスコアで」と感心することしきり。
最後は松島がサーブエースで取り、この天才対決を制した。決勝でも年上の4年生を3-1で破り、見事優勝を果たした。
試合後、兄の輝空から電話があり「美空に負けたくないから次は優勝したらあかんで」と言われたというが、将来の夢は「オリンピックで金メダルを獲ることです」と力強い。
近い将来、全日本や五輪で活躍する松島が、「卓球ジャパン!」で名プレーをDEEP解説する日が来るかもしれない。
次回は張本智和&美和がゲスト出演し、兄妹ダブルスの激闘をDEEP解説の予定。お楽しみに!
「卓球ジャパン!」 BSテレ東で毎週土曜夜10時放送 
