2月18日放送の「卓球ジャパン!」は、世界卓球2023日本代表の木原美悠スペシャル。先月の全日本卓球選手権で準優勝に輝き、パリ五輪選考ポイントでも早田ひなに次ぐ2位につけている18歳のスーパー高校生だ。
全日本選手権決勝の2日後、本人がスタジオ収録に参加し、得意技の実演、名勝負の本人解説、そして知られざる素顔を公開した。
解説は世界卓球団体銀メダリストの藤井寛子。木原が小学生のころからナショナルチームの合宿などで顔を合わせていた仲だ。

まず、木原が3つの武器を実演することに。 1つ目は「巻き込みサーブ」。上回転と下回転の区別が非常にわかりにくく、対戦相手を悩ませるので有名だ。コツを聞かれた木原は「同じモーションで相手にわかりづらくさせる」と語った。
たしかにスロー再生でもその差はまったくわからない。わかりにくいだけではなく、実際に藤井がレシーブをすると、2球連続でネットにかけるほど強い下回転がかかっていた。かと思えば上回転は50センチも浮くという具合で、相手にとって大変な脅威だ。
武器の2つ目は「バックハンドの強打」。木原はバック面に表ソフトラバーを貼っているため、ナックル性のボールでしかも小さなスイングでスピードが出せると藤井。
MC武井壮が無謀にも木原の強打を受ける挑戦をしたが、悲惨にもそのボールは武井の手に。「全く反応できない!」と驚く武井だったが、それでも全力強打の60~70%ぐらいだったと木原。
最期に披露したのが「回り込みフォアハンドスマッシュ」。例によって挑戦する武井だったが、なんと2回目の挑戦でスーパーブロックで木原のフォアを抜いてしまった。これには木原も藤井も大喝采。
「全く(ボールが)見えてはいなかったですけどね」(笑)

ここからは、本人が選んだ名勝負をDEEP解説。木原が迷わず選んだのは、昨年12月の世界ユース2022 U-19女子シングルス準決勝、蒯曼(中国)との試合だった。
蒯曼は、中国次代のエース候補と言われる左利きの選手。木原とは同い年で、これまで4回対戦して木原の全敗だったが、今回初めて勝利し、大きな自信となった。
この試合で木原は、バックに来るロングサーブが非常に返しにくかったため、それだけは絶対ミスをしないように意識してプレーをし、それがよい流れにつながったと語る。
藤井が着目したのは、第5ゲームの6-5で、蒯曼が木原のフォアにロングサーブを出した場面。トップ選手どうしの試合では、フォアにロングサーブを出すのは珍しいが、木原はこれを左利きの蒯曼のフォアにストレートに打ってレシーブエースを取った。この局面での難しいコースの選択に藤井は驚きを隠せない。
「これ、待ってたの?」(藤井)
「いや、そのときの反応で」(木原)
「反応って言ってますけど、絶対ちゃんと裏では考えて・・」(藤井)
「え?」(木原)
「あれ?考えてない?(笑)」(藤井)
「分かんないです(笑)」(木原)
漫才のようなやりとりになってしまったが、練習で考えたことが試合では無意識でできるまで高めているということなのだろう。

さらに木原は、8-7から蒯曼がミドル付近から木原のバックに鋭角に出したサーブを得意のフォアハンドで回り込んで打ち、フォアを抜いた。
「これは読んでたんですか?」(武井)
「そうですね。絶対ロングサーブだと99%ぐらい待ってました」(木原)
この判断力と思い切りの良さが木原の強みだ。ノータッチで抜かれた蒯曼の精神的なダメージはかなりのものだっただろう。それもあってか、最後は蒯曼がツッツキに対するバックドライブをミスして13-11で木原の念願の初勝利となった。
ユースとはいえ、世界大会で中国選手に勝ったことは木原にとって計り知れない自信となったはずだ。

ここからは卓球ファン必見、まだ高校生でもある木原の知られざる素顔に迫った。番組からの質問に木原がパネルに書いて答える一問一答方式だ。
「今ハマっていることは?」との質問には「食べる」と木原。食欲旺盛で、たまに親友の長崎美柚としゃぶしゃぶに行くと2人で20皿ぐらい食べるという。頼もしい。
「高校を卒業したらやりたいことは?」には「髪を染める」で、アッシュグレーにしたいそうだ。今春には卒業だから、イメージチェンジをした木原の姿を卓球ファンが見ることができるのは間もなくだ。
「海外遠征に必ず持っていくものは?」には、なんと枕の倍ほどの大きさの「ぬいぐるみ」。昨年10月に中国・新郷で行われたWTTカップファイナルズでもらった大会キャラクターで、触った感じがよく、一緒に寝ないと落ち着かないそうだ。
「卓球選手じゃなかったら何になる?」という質問には「歌手」で、よく歌う曲は松田聖子の「赤いスイートピー」。カラオケ採点としては何点ぐらいの感覚かと武井に聞かれた木原は「100点」と即答。高校生らしい快活さと自信家の素顔を見せた。

