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金メダル狙う女子日本 予選初戦の鍵は『還暦レジェンド』の攻略。中国超えなるか!?【世界卓球 女子みどころ】

2024.02.16
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2024.02.16

卓球女子日本代表

卓球のチーム王座を競う「世界卓球2024団体戦」<2月16~25日/韓国・釜山>が開幕。

今大会はパリオリンピック出場権をかけた一大決戦。男女とも決勝トーナメント準々決勝に進出した8チームに出場枠が与えられる。

世界最強の中国に次ぐチームランク2位の女子日本はベスト8入りが濃厚だが油断はできない。まずは5チーム総当たり戦の予選グループリーグを1位通過することが最初のミッションだ。

女子日本は8グループあるうちの第2グループ。同じグループにはブラジル、ルクセンブルク、南アフリカ、イランがおり、このうち上位3チームが決勝トーナメントに駒を進める。

毎大会「史上最強」を謳っている世界卓球だが、今回の女子日本代表チームも間違いなく最強の布陣。

不動のエース・早田ひな(日本生命/WR5位)を筆頭に、早田とともにパリオリンピック女子シングルス代表に内定した平野美宇(木下グループ/WR18位)、パリオリンピック団体要員の3人目に内定した張本美和(木下グループ/WR16位)。

3大会連続のオリンピック出場は逃したもののパリオリンピック代表選考ポイント3位の伊藤美誠(スターツ/WR14位)、そして代表選考ポイント4位で日本卓球協会強化本部推薦を受けた木原美悠(木下グループ/WR24位)という選りすぐりのメンバーだ。

「中国に勝てる感覚がある」と豪語するエース早田は昨年、世界卓球2023南アフリカ(個人戦)に続き、アジア競技大会でも中国トップメンバーの王芸迪に女子シングルスで勝って自信を深めた。

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1位通過を誓う予選グループリーグは16日の初戦でルクセンブルクと対戦。相手チームのエースはご存知、還暦にして世界の第一線に立ち続ける「生けるレジェンド」ニー・シャーリエン(WR46位)だ。

ニーは左利きのペンホルダーでラケットのバック面に粒高ラバーを貼る非常に珍しいタイプの選手。そのため対応が難しく、試合本番で翻弄される選手があとを絶たない。

例えば今年1月、WTTスターコンテンダードーハ女子シングルス2回戦で中国の次世代エース蒯曼(WR23位)がフルゲームで敗れたのは記憶に新しい。

早田は大会前の代表合宿で、バック面に粒高ラバーを使っている出澤杏佳(専修大学)と打ったり、専属の石田大輔コーチをペンホルダーに見立てたりしながら対策を講じた。

「自分が当たるかどうか分かりませんが、エースとして自信を持って自分から当たりに行く気持ちで準備したい」と早田。ニーの2点取りは絶対に阻止しなければならない。

決勝トーナメントへ進むと最大のライバルは中国。

2012年ドルトムント大会から団体5連覇中(2020年釜山大会は中止のため除く)の女子中国は世界女王の孫穎莎、世界ランク2位の王芸迪、3位で東京五輪金メダルの陳夢、4位の王曼昱、6位の陳幸同というベストメンバーで6連覇を狙う。

どこにも隙がないように思えるが、日本は平野が昨年、WTTコンテンダーザグレブで孫穎莎を下して優勝。張本もWTT女子ファイナルズ名古屋で敗れはしたものの孫穎莎をフルゲームに追い詰めた。

15歳で立つ夢舞台を前に、「世界卓球は初めてなので緊張はすると思う。でも、試合になったらあまり緊張しないタイプなので自分が試合に出たら必ず1点取りたい」と張本。

WTT女子ファイナルズ名古屋では早田も陳夢とフルゲームの激戦を演じあと一歩のところまで迫るなど、中国に風穴を開けるチャンスはある。

特に早田には前回の2022年成都大会の期間中に利き腕の左上腕三頭筋を痛め途中離脱した苦い経験があり、平野も成都大会は代表入りを逃し悔しい思いをしているため、2人の今大会に懸ける思いはことさらに強い。

もちろんパリ五輪シングルス代表としても負けられない。

早田と平野と同い年の伊藤は若いメンバーもいるチームの中で自身の経験を共有しながら「出場した試合には責任を持って勝ちたいし楽しみたい。目標は金」と宣言。

木原は「中国もそうだが韓国もすごく強くなっている。自分の出場チャンスはあまりないと思うけど、ベンチで思い切り叫んで応援したい」とサポート役にも前向きだ。

10日間にわたる過酷な長丁場を総力戦で乗り切り世界の頂に立てるか!?


(文=高樹ミナ)

世界卓球2024団体戦
世界卓球2024 団体戦 2024年2月16日(金)開幕!
パリオリンピック団体戦の出場権をかけた戦い!今年は団体戦!

開催地:韓国・釜山
大会期間:2024年2月16日(金)- 2月25日(日)

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