<2025年5月17日(土)~5月25日(日)世界卓球選手権ドーハ大会(個人戦)/カタール>
世界卓球2回戦でクロアチアのラコバッツに敗れた平野美宇(25=木下グループ)が試合から3日後に会場に戻ってきて取材に応じた。
ラコバッツに敗れた後、過呼吸を起こして倒れたことを明かした平野。大会直後の心境や、これまでの卓球人生、そして今後の目標について、涙ながらに語った。

■平野美宇インタビュー
Q:試合が終わって3日経ちまた。今の気持ちは?
3日間ぐらい休ませてもらったので、だいぶ回復しました。
Q:試合直後は涙も流されてました
この半年が自分の中ですごい疲れていて、世界卓球もあるので頑張ればできると思っていたのですが、やっと終わったという気持ちがすごく出てきて。最後は過呼吸になって動けなくなってしまった。その時にすごく無理をしすぎていたなという気持ちになりました。
Q:パリオリンピックが終わり、目標を模索しながら迎えた世界卓球
世界卓球も、オリンピックでメダルを獲ったことで選んでいただけて、この大会も1つの目標でしたし、それがすごく一番大きかった。自分の中ではすごく勝ちたくて頑張っている時もあたのですが、どこかこうやらなきゃとか、そういう気持ちが大きくて。
それに自分ではあまり気づいてはなかったのですが、過呼吸になってしまって手も足も動かなくなった時に、途中でもう一生動けないんじゃないか?と思ってしまい。その時にこんなに無理して動けなくなったら本当に意味がないな。と思ってしまって、これからは自分の心を第一優先に物事を決めたいなと思いました。
Q:改めてこの世界卓球どんな大会でしたか?
試合は自分の思うところまでは行けなかったですし、早く負けてしまって、結果としては今まで出た世界卓球の中で1番早く負けてしまいました。
試合で負けて倒れたりすることが今までなかったので、それだけを考えると1番自分の限界に挑戦した世界卓球だったと思うので、本当に記憶に残る大会にしたいって言っていたのですが、ある意味、本当に記憶に残る大会になったなって思います。

涙をこらえながら語る平野美宇
Q:そこまで平野選手を動かしていたものはなんですか?
それがあまりなかったので。それがあったらもうちょっと大丈夫だったとは思うんですが。自分の中であまり何も決まってないけど、とりあえず頑張らないといけない、とりあえずやらないといけない。というのがすごく自分の中でプレッシャーになっていた。
自分が頑張れば、自分が我慢すればなんとかできると。ずっと思っていたのですが、本当に自分がここで死んでしまったら、我慢する意味はないなっと思ってしまって、、それがすごく大変でした。
試合中も本当は泣きたくなかったんですが、どうしても乗り越えられない、自分が悲しいというか、そう思ってしまったらもう(涙が)止まらなくなってしまって。大人なのに、この歳で試合中に泣いてしまって申し訳ないなという気持ちもあるのですが。自然に出てきてしまったので、心が限界だったのかなと思いました。
Q:試合が終わってからの3日間は心の整理の時間でしたか?
会場に来ると辛かったことを思い出すので、来ることができなかったのですが、3日ぐらい経ってようやく今日来れました。そこは良かった。
今までは次のオリンピック出たいのかな?とか、もっと勝ちたいのかなとすごく迷っていて、それで周りの方もすごい期待してくれてるから頑張んないといけないのかなとすごく思っていたのですが、終わった後に周りの方も「十分頑張ったから、やめてもいいよ」と言ってくださって。
これから考えようかなと思うんですが、これからはあまり自分を追い詰めずに、やるとしても「絶対これをしなきゃ」とかではなく、「まずは自分ができる範囲でやれればいいよ」と言ってくださる方も多くて、自分もそれですごい楽になった。
今までの結果とか頑張ってきたことを誇りに、自信を持ってこれから生活していきたいなと思ってます。
Q:これから卓球に対してどう取り組もうと思っていますか?
今までの卓球人生は常にオリンピックというのがあって、卓球やるからにはオリンピックを目指さなければいけないという風にすごく思っていたのですが、それがすごく自分の中でプレッシャーになっていた。
もう自分はこれ以上こう追い込むことは難しいのかなと今回思ったので、これからはそれを考えずに卓球をできたらいいなと思います。
Q:卓球を始めてから20年間以上走り続けてきたと思うが、始めた時と今の卓球に対する思いの変化はあるか
今までは本当に大変で、毎日プレッシャーがあったのですが、でも自分が頑張れば周りの方もすごい喜んでくれるし、自分はやっぱり勝つこととオリンピック、世界卓球で勝たなければ存在価値がないと思っていました。
今回倒れた時に、どれだけ勝っても負けても動けなくなったりしたら、こんなに我慢してても意味がないなと思ってしまった。
今までの卓球もすごく楽しかったのですが、本当に頑張ってきたからこそ、もう充電がない自分もいるので。今まで(自分が)本当に頑張ったなという風に思いました。
この世界卓球が自分の中で区切りだと思っていたので、それも考えたらすごく泣けてきてしまって。
今までの卓球人生が濃かったので、そう思ってしまった。後悔は本当にないので。こうすれば良かったというのがほとんどない卓球人生だったので、周りの方にも恵まれて幸せだったなと思います。


世界卓球2025
5月17日(土)〜25日(日)開催!
テレ東系・BSテレ東で連日放送
U-NEXTでは日本勢の注目試合を独占ライブ配信
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