左から戸上隼輔、松島輝空、張本智和、篠塚大登、宇田幸矢 PHOTO:Getty Images
「WTTチャンピオンズ横浜」が8月4日(火)、横浜BUNTAIで開幕する。大会は9日(日)までの6日間。種目は男女シングルスのみで、それぞれ世界トップクラスの32選手が出場する。試合形式は2回戦まで5ゲームマッチ、準々決勝から7ゲームマッチで争われる。
WTTシリーズが日本で開催されるのは、昨年に続いて2度目だ。
昨年、男子シングルスの主役となったのは張本智和(トヨタ自動車/世界ランク5位)だった。
決勝では世界王者の王楚欽(中国/世界ランク1位)と対戦。張本は自身の得意技であるチキータを封印し、ストップレシーブから相手を崩す徹底した戦術で世界王者を攻略した。
大観衆が詰めかけた横浜BUNTAI。日本のエースがつかんだ価値あるタイトル。
今年は王楚欽に加え、中国の2番手である林詩棟(世界ランク6位)もエントリーしておらず、昨年とは勢力図が大きく異なる。連覇を狙う張本にとってチャンスといえるだろう。
その第一歩となる1回戦の相手は、同世代のラム(オーストラリア/世界ランク44位)。ラムはフランツィスカ(ドイツ/世界ランク17位)の欠場による代替出場となった。両者の一戦は大会2日目の5日(水)夜に行われる。
張本が初戦を突破すると、2回戦では向鵬(中国/世界ランク18位)とシドレンコ(ロシア/世界ランク16位)の勝者と対戦する。警戒すべきはシドレンコだ。
2025-2026シーズンには静岡ジェードからTリーグにも参戦。今年6〜7月に行われたWTT USスマッシュではノーシードから快進撃を続け、準優勝を果たした。この活躍によって世界ランクも一気に上昇した。
そのシドレンコは張本にとって、雪辱を期す相手でもある。
2人はUSスマッシュの3回戦で対戦し、シドレンコが張本をストレートで撃破した。もし、横浜で再び顔を合わせることになれば、張本にとってはリベンジマッチとなる。
そして今大会、日本男子で最も高い世界ランクを引っ提げ横浜に乗り込むのが、19歳の松島輝空(個人/世界ランク3位)だ。
WTT USスマッシュで優勝するなど、今季の松島の躍進は目覚ましい。世界ランク3位まで駆け上がり、今大会は堂々のトップシードとして優勝候補に名を連ねる。
その松島の1回戦の相手は、周啓豪(中国/世界ランク26位)。強靭なメンタルを持つ松島だが、トップシードとして迎える母国開催は、また違った難しさもあるだろう。プレッシャーを力に変え、横浜で頂点にたどり着けるか。
戸上隼輔(井村屋グループ/世界ランク14位)は、1回戦から難敵と対戦する。
相手はドゥダ(ドイツ/世界ランク22位)。ともにブンデスリーガで活躍する実力者同士だが、WTTでの対戦は約9カ月前のWTTチャンピオンズ フランクフルトにさかのぼる。
このときは1回戦で戸上がストレート勝ちを収めたが、実力が拮抗しているだけに接戦が予想される。
そして、日本勢同士による熱い1回戦も大きな見どころだ。
宇田幸矢(協和キリン/世界ランク23位)と篠塚大登(東都観光バス/世界ランク24位)がいきなり同士討ち。
ポイント差わずか15ポイントの2人は、目下、アジア選手権タシケント大会(10月19〜25日)の日本代表争いの真っただ中にいる。
しかも、両者は2週前のWTTスターコンテンダー サン・ジョゼ・ドス・カンポスの3回戦でも激突し、宇田がストレートで篠塚を下した。
とはいえ、これまで国内外の大会で何度も対戦し、勝ったり負けたりを繰り返してきたライバル同士。互いのプレーも、手の内も知り尽くしているとあって、横浜でも激戦が繰り広げられるだろう。
昨年王者の張本智和、世界3位まで駆け上り勢いのある松島、世界の舞台で存在感を増す戸上。
さらに、熾烈な代表争いで火花を散らす宇田と篠塚。
中国トップ2が不在の一方、ヨーロッパ勢も手強いが、それでも日本男子にとって母国でタイトルをつかむ絶好のチャンスであることは間違いない。
横浜の頂点に立つのは誰か。日本勢5人の戦いぶりから目が離せない。
文=高樹ミナ
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