
「WTTチャンピオンズ横浜」が8月4日(火)、横浜BUNTAIで開幕する。
大会は9日(日)までの6日間。種目は男女シングルスのみで、それぞれ世界トップクラスの32選手が出場する。試合形式は2回戦まで5ゲームマッチ、準々決勝から7ゲームマッチで争われる。
WTTシリーズが日本で開催されるのは、昨年に続いて今回で2度目だ。
昨年は男子シングルスで張本智和(トヨタ自動車/世界ランク5位)が、決勝で世界王者の王楚欽(中国/世界ランク1位)を攻略。記念すべき日本開催初優勝を飾った。
一方、女子は早田ひな(日本生命/世界ランク7位)と大藤沙月(ミキハウス/世界ランク11位)がベスト8に進出したものの、早田は陳幸同(中国/世界ランク5位)、大藤は世界女王の孫穎莎(中国/世界ランク1位)に敗退。
陳幸同と孫穎莎は決勝まで勝ち上がり、陳がゲームカウント4-2で世界女王を退け頂点に立った。
その勢力図が、今年は大きく変わる。

中国はナンバー1の孫穎莎、2番手の王曼昱(世界ランク2位)がともにエントリーしなかった。
男子でも王楚欽と林詩棟(世界ランク6位)が不在で、中国のトップ選手が顔をそろえた昨年とは異なり、誰が優勝してもおかしくない。
そうした中、堂々のトップシードは日本女子最高位の張本美和(木下グループ/世界ランク3位)。優勝候補の筆頭だが、1回戦の相手はなんと橋本帆乃香(デンソー/世界ランク13位)という非情な組み合わせとなった。
ともに上位進出を狙えるだけに、どちらかが初戦で姿を消すのは残念でならない。
軍配は果たして、どちらに上がるのか。大会序盤、屈指の注目カードは5日(水)に予定されている。
昨年ベスト8の早田は杜凱琹(香港/世界ランク28位)と1回戦で対戦する。
早田が1、2回戦を勝ち上がると、その先に待ち受ける可能性があるのが、中国の若きエース、蒯曼(世界ランク4位)だ。
今大会、中国勢の筆頭となった蒯曼は1回戦でインドのバトラ(世界ランク55位)と対戦。これに勝てば、2回戦でゴーダ(エジプト/世界ランク21位)とセーチ(ルーマニア/世界ランク24位)の勝者と顔を合わせる。

早田と蒯曼がともに勝ち上がれば、準々決勝で激突する。
昨年は準々決勝で陳幸同に4強入りを阻まれた早田。その壁を越え優勝争いに食い込むには、やはり中国勢との戦いが大きなポイントとなる。
同じく昨年ベスト8の大藤沙月はハーシー(ウェールズ/世界ランク34位)との1回戦からスタート。
今季、WTTシリーズのシングルスで4回優勝している大藤だが、チャンピオンズの優勝はまだない。大勢の日本のファンが見守る横浜でビッグタイトルを狙う。
1回戦からいきなり中国の強敵と激突するのが、伊藤美誠(スターツ/世界ランク17位)だ。相手は世界ランク6位の王芸迪(中国)。
世界の第一線で長く戦ってきた両者は、これまで幾度となく激戦を繰り広げてきた。
直近の対戦は今年2〜3月のWTTシンガポールスマッシュ。このときは3回戦で伊藤がゲームカウント1-3で敗れたが、昨春の世界卓球2025ドーハでは準々決勝で勝って、自身初となる世界卓球のメダル(銅)を獲得している。
過去の対戦成績は王芸迪が11勝3敗と大きく勝ち越しているが、伊藤は勝利を見据えて虎視眈々だ。
混戦が予想される女子シングルス。中国勢はトップ2を欠いてもなお強く、今年も中国の壁を越えずして、日本勢の優勝は見えてこない。
トップシードの張本を筆頭に、早田、大藤、橋本、伊藤が母国でタイトル獲得なるか。
文=高樹ミナ

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