|
|

 |
戦後間もないフランス。内気で友達もできない孫のシャンピオンを不憫に思ったおばあちゃんは、テレビセットやピアノ、おもちゃの列車、ブルーノという名前の子犬など、色々なものを買い与えたが、シャンピオンにとって興味を示すものはなかった。しかし、偶然シャンピオンが有名な自転車選手の写真をスクラップしていることを知り、早速三輪車をプレゼントしたところ、シャンピオンは今までに見たこともないような生き生きとした顔で、三輪車に夢中になっていった。
おばあちゃんは来る日も来る日もシャンピオンの厳しいトレーニングを見守り、いつしか世界最高峰の自転車競技の祭典、ツール・ド・フランスに参加するまでに育て上げた。
しかし、レースの最中に思わぬ事件が起こる。首位グループから離されたシャンピオンと他の選手2名が、救護車になりすました謎のマフィアに誘拐されてしまったのだ!道路の脇にシャンピオンの自転車が乗り捨てられているのを発見したおばあちゃんは、愛犬ブルーノの嗅覚を頼りにさらわれた孫の行方を追いかけるが、シャンピオンを乗せた船は既に出航してしまっていた。
おばあちゃんは、ブルーノをパートナーに嵐で大荒れの海を小さな足こぎボートでさらに追いかける。そして、摩天楼そびえ立つ“ベルヴィル”という名前の巨大都市に辿り着いた。
一方、シャンピオンたちは、マフィアのボスによって賭博レース用の選手としてベルヴィルのフランス・ワイン・センターにあるギャンブル場に連れてこられていた。そこでは、床に打ち付けられた自転車をこぎ続け、棄権や負けは死を意味するという、まさに命がかかったレースが行われていたのだ・・・。
その頃、おばあちゃんとブルーノは偶然“ベルヴィルのトリブレット(三つ子)”と呼ばれる陽気な老婆たちに出会う。彼女たちは昔、グラマーなルックスと素晴らしいハーモニーのパフォーマンスで有名な歌手グループだった。知らない街で途方に暮れていたおばあちゃんとブルーノは彼女たちの古ぼけたアパルトマンに泊めてもらいながら、シャンピオンを探し続けた。
そして、チャンスはある日突然やってきた。レストランのステージで歌っている三つ子の老婆たちとおばあちゃんの前に、マフィアのボスが客としてふらりと現れ、そのときブルーノがシャンピオンの匂いを嗅ぎつけたのだ。おばあちゃんは、老婆たちを味方につけ、さらに追跡を始めた。
果たして、おばあちゃんとブルーノたちはベルヴィルでの大冒険で、最愛の孫、シャンピオンを救うことができるのだろうか?
|