Production Notes
 
リオのカーニバルについて
カーニバル(謝肉祭)のルーツは、古代ローマ・ギリシャ人の春の儀式に遡る。中世になって、フランス、スペイン、ポルトガルなどカソリックの国々では肉食が禁じられる四旬節(復活祭の前の40日間)を迎える前に、パーティーを催したり、仮装をしたり、通りで踊ったりして祝祭を行った。この習慣は植民地にも伝わり、特にブラジルではポルトガル人によってもたらされたエントゥルードという祭りの影響も加わり、黒人奴隷も無礼講のどんちゃん騒ぎが3日間にわたって繰り広げられた。
 
1840年まではブラジルのあちこちの通りで四旬節の直前、“灰の水曜日”までの3日間、放火も余興になるような過激な祭りが行われたが、さるイタリア人のホテル経営者が豪華な仮装舞踏会を催して以降、これが主流となっていった。

  現在では、同じ“灰の水曜日”までの3日間にリオ・デ・ジャネイロで世界最大にして最高のカーニバルが催される。中でも有名なのがサンバ学校のパレード。それぞれのチームは歴史上の事件や人物、文学などからテーマを取り上げ、サンバの歌詞や山車に反映させる。そして、審査でその年のナンバーワンを決めるというエキサイティングなイベントになっている。

 2000年のカーニバルは、3/4から3/7まで開催された。20世紀のフィナーレを飾るカーニバルなだけに、例年にない熱気を帯びた。
 
20世紀のフィナーレを飾る、究極の愛の物語!
「オルフェ」は、偉大なボサ・ノヴァの詩人、ヴィニシウス・ヂ・モライスがギリシャ神話にインスパイアされて書き下ろした戯曲をもとにしている。1956年に初演された舞台はフランスの監督マルセル・カミュによって「黒いオルフェ」として映画化され、カンヌ映画祭のパルムドールを獲得した。しかしヂエギス監督は、「今回の作品は、「黒いオルフェ」のリメイクではなく、現在のブラジルの真実、家族の物語、そして何より、死をも超越する愛の情熱を描いている」と言い切っている。
 
  まばゆいばかりの史上最多色映画
史上最も多くの色を使った映画と言われるほど、原色が鮮やかに際立つ画面は、映画をよりエネルギッシュに彩っている。また、通常、スタンドからの撮影しか許可されないリオのカーニバルでパレードに入ったカメラが捉えた圧倒的な映像も、華麗な雰囲気を盛り上げる。
 
自由で美しい現代ブラジル音楽の集大成
誰でも一度は耳にしたことがある、スタンダード・ナンバー(『カーニヴァルの朝』『フェリシダーヂ(悲しみよさようなら)』など)、心を揺さぶるボサ・ノヴァの名曲、激しいサンバのリズム、そして現代のブラジルに日常的な音楽として定着しているラップを、自由自在にミックスしたサウンドトラックは、ブラジリアン・ポップ・ミュージックの大御所カエターノ・ヴェローゾが担当。アート・リンゼイという最強のパートナーと共に、古き良き時代を尊重しつつ、時代感覚を生かした音楽を生み出すという難作業を、見事に成し遂げている。

 オルフェに扮してカリスマ的な魅力を体現しているトニ・ガヒードは、ブラジルで人気のブラジリアン・レゲエ・バンド、シダーヂ・ネグラのボーカリスト。これが俳優としてのデビュー作になるが、映画の大ヒットによってすでに確立していた国民的スターの座を不動のものにした。
       
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