[STORY]
 
とある、とっても郊外。三木シュンイチロウ(永瀬正敏)は大きなトランクを手にホテルニューメキシコへたどり着いた。ヤクザ鳥会組の下っ端では成り上がれないと確信した三木は、組の金2億円を盗んだのだった。逃亡にはピッタリのこのホテル。“交通の便が悪くて、迷路のような道が近くにあって…”という変な注文に合うホテルを、孤児院にいたころから世話になっている坂上のオバちゃん(松金よね子)が働く旅行代理店で見つけたのだった。まず三木を迎えたのはヒト癖もフタ癖もあるホテルのフロントの従業員。そして案内された三木の部屋は、401号室。

   この401号室の隣室に忍び込む男がいた。ノゾキ常習犯オキタソウジ(浅野忠信 )だ。彼は幼い頃からノゾキ行為に魅了され、自分ではこの衝動をどうにもコントロ ールできないノゾキ病にかかり、幾度となく逮捕暦を重ねていた。出所したての彼は 、父、龍二郎(岡本信人)の臨終間際に…「俺の作ったホテルには【ノゾキ部屋】が ある」…と残した言葉をたよりにホテルをようやく探しあてたのだった。ノゾキ部屋 からは三木の部屋がすべて丸見え、丸聞こえ。パーフェクトなノゾキ部屋だ。  三木の部屋にカナ(小林明美)やってきた。ミツコシカナは三木の元彼女だ。結婚 するために、三木に貸していた金を取り戻しにきたのだった。結婚相手は大金持ちだ というのに、どうしても金が必要らしい。お金を返してというカナに対して、ヨリを 戻してやり直そうという三木。本当はヤリたいだけなのだが。
 
   一方、オキタはノゾキ部屋で謎の人物と遭遇していた。自分をキャプテンバナナと 名乗るその男(原田芳雄)は、オキタの父の親友。君のオヤジが私のためにこのノゾ キ部屋を設計したんだと言うバナナは、オキタに「一人息子の君にはノゾく権利があ る」と言い、頼みもしないのにノゾキの極意を語り始めた。
 
 続いて401号室にさらにあらたなるお客が舞い込んだ。カナの婚約者トドヒラト ドヘイ(岡田義徳)だ。カナに会うために自宅を訪ねたが留守だったのを不信に思い 、ここを探りあてたのだった。
 
 その頃ノゾキ部屋では、バナナの熱いノゾキ講座が繰り広げられ、オキタはウンザ リしていた。

 一方401号室では、カナをめぐって三木とトドヒラが争っていた。そこへやって きたソノダシンゴ(堀部圭亮)。ソノダは組では三木のアニキ分。そして三木とカナ が孤児院にいた幼い頃からつるんでいた仲間であり、カナの元々彼だ。盗んだ組の金 を取り戻して三木を殺すようにと、鳥会組のオジキ(島田洋八)に命令されたのだっ た。一緒に逃げよう、金ならたんまりあるとソノダを誘う三木。組から逃げられるわ けがないと言うソノダに、トドヒラがいい逃亡ルートを知っているという。彼は昔バ ブルの終わり頃、逃がし屋だったのだ。しかも大金持ちなんて全くのデタラメで、借 金で首もまわらないことが発覚。

 さて、ノゾキ部屋のバナナとオキタは、いつの間にやら意気投合。それをいいこと にバナナは、オキタの父親が着ていたキャプテン・ザ・イエローの衣装を取りだし、 オキタにも着てみるようにすすめる。我に返りイヤがって逃げまわるオキタ。剥製だ と思っていた白クマまで動き出し、ふたりがかりで無理やりJrを誕生させようとし ていた。

 三木たちが4人で逃げ出そうとした瞬間、鳥会組の若頭(我修院達也)が現れた。 彼はソノダが組を裏切って三木を助けるのではないかと考えたのだった。若頭の銃が 自分にむかっていた三木は、若頭が油断している一瞬の隙に飛びかかった。若頭の発 砲した弾丸は、三木の金が入ったトランクに当たり跳ねかえって、401号室とノゾ キ部屋の境界線になっていたマジックミラーを割った。三木のトランクは床に落ちて 開き、401号室は覗かれた人々と覗いていた人々が一同に集まり、パニック状態。

 カナ「何なのよ、これは!?」  オキタ「カナさん、愛してます!!」  ソノダ「 どうなってるんら、これはー!!」  三木「お前何だよ!!」  バナナ「私の名は、 キャプテンバナナ」  白クマ「救急車呼べ、救急車!」  トドヒラ「何で金ない の!?」……開いたトランクの中に金はなく、代わりに旅行パンフレットがギッシリ詰 まっていた。そのとき突然スイッチの入ったテレビには、ちびっ子ハウスへ“好きに 使ってください”という手紙とともに2億円の入ったトランクが届けられたとのニュ ースが流れていた。そう、坂上のオバちゃんがすり替えていたのだった。ちびっ子ハ ウスは、三木とカナとソノダが育った孤児院だった。
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