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INTRODUCTION
STORY
CAST
STAFF
CREDIT
CREDIT


 

10月13日(土)
全国ワーナー・マイカル・シネマズにて公開!


<INTRODUCTION>


 前作『愛を乞うひと』でモントリオール国際映画祭国際批評家連盟賞、日本アカデミー賞最優秀作品賞など各賞を総なめにした平山秀幸監督。平山監督が『愛を乞うひと』に続く最新作に選んだのが、小説「ターン」の映画化である。「ターン」は北村薫原作による<時と人三部作>の2作目で、最近3作目「リセット」が出版されたばかりの話題作である。そして、日常と非日常との間で揺れ動く27歳の女性、主役の真希には「東京上空いらっしゃいませ」「つぐみ」の牧瀬里穂が挑戦している。

 小学校教師の母と暮らす27歳の銅版画家、真希。銅版画“メゾチント”に打ち込み、子供たちに版画を教える日常。ある日、版画教室に車で急いでいる時、センターラインを超えてきたトラックとの交通 事故に遭ってしまう。ところが、次の瞬間に気づいてみると、自宅の居間で眠りから覚めたところだった。胸には昨日図書館に返したはずの植物図鑑がある。不思議に思いながら、図書館に向かう真希。外には誰一人いない、物音もまったくしない、大通 りには車一台走っていなかった。その日から、ひとりぼっちの日々がはじまった。しかも、事故に遭った午後2時15分を過ぎると、前日同時刻にターンしてしまう。そんな時、ひとりぼっちの真希に電話がかかってきた・・・。

 平穏な生活から、一人ぼっちで暮らす繰り返しの日々に嵌められてしまう27歳の女性。ロビンソン・クルーソーのように無人島に流されたような孤独な世界。しかも、真希の場合は一日が終わっても一定の時間が来ると前日にターンしてしまう。救助船が来てくれる可能性も皆無。普通 の人間ならおかしくなってしまうような状況の中、それでも真希は一日一日を必死に生きようとする。喜びと、明日がわからない不安に揺れ動く日々。人間にとって、生きることとは今日を暮らし、明日を迎えることなのだろうか?

 「ターン」は一見、突飛な非日常の世界を描いているが、そのモティーフは“繰り返しのような日常生活”をどう暮らすか? 原作者の北村薫自身が映画化が難しいと認めているように、原作の持つファンタジックな持ち味を残しながらこのモティーフを描き出すのは難易度が高い。平山秀幸は原作の不思議なトーンをうまく活かしながら、見事なストーリーテリングを展開していく。一台しか走っていない高速道路、誰も居ない新宿や渋谷でのショッピングなど映画のマジックを使いながら、牧瀬里穂が好演する真希のひたむきな生き方を映像を積み上げて見せていく。シチュエーションが次々と変化していき、真希の心情が揺れ動く。その流れに乗せられて、ラスト・シーンまで観客は一心に見守る。そして、爽やかであたたかい勇気が湧いていくる観賞後感。ハートウォーミグな一級のエンタテインメントが誕生した。

主人公の真希には『東京上空いらっしゃいませ』『つぐみ』の牧瀬里穂が、懸命に生きる凛とした風情を見事に演じ切り、映画の真摯な印象を具現している。真希に電話をかけるデザイナーのヒヨッコ、洋平には映画初出演の中村勘太郎。電話で信じられない状況を説明され、困惑、不信から、信頼に変わり、次第に好意を寄せるという電話だけの難しい演技をピュアに表現し好感が持てる。真希の母には『うなぎ』『東京夜曲』の倍賞美津子。意識不明の娘が違う世界にいて電話が繋がっている状況を提示されるアンビバレンツな感情を説得力ある演技で表現している。ほかに、怪しい柿崎に『皆月』『フリーズ・ミー』の北村一輝、洋平のデザイン会社社長に『Shall We ダンス?』『カンゾー先生』の柄本明、近所の主婦に『学校・』『パーティー7』の松金よね子、メゾチントを購入するギャラリーのオーナーに『リング2』『非・バランス』の小日向文世、そして版画教室の真希の同僚に友情出演の川原亜矢子など、ヴァラエティ溢れる演技陣が平山監督のワンダーワールドを支えている。また、スタッフも熟練のヴェテランがファンタジックでありながらリアルな世界を見事に作り上げている。脚本に『ウェルター』『真夏の地球』の村上修、撮影に『夢二』『はつ恋』の藤澤順一、美術に『学校の怪談』『愛を乞うひと』で平山監督を支える中澤克巳、音楽はゴダイゴ再結成で話題を呼んだミッキー吉野が耳に残る美しいメロディを配して映画を盛り上げた。製作はバンブー・ピクャーズ製作第一回作品となり、牧山真智子がプロデュースを担当した

 

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