『オール・アバウト・マイ・マザー』でアカデミー賞最優秀外国語映画賞、『トーク・トゥ・ハー』で同賞最優秀脚本賞を受賞、今最も自由で独立した映画監督とも言われるペドロ・アルモドバルが、待望の最新作と共に驚くべき「告白」を発表した。芸術家として、一人の人間として、「自分自身や愛する者たちの死だけでなく、すべての死を受け入れることができず、近年大きな痛みと不安で生きることも辛かった」というのだ。
そんなアルモドバルに再び生きる力を甦らせたのは、自らの創造力の源への<帰郷>。故郷ラ・マンチャを舞台に、何があっても尽きることのない母の愛に見守られて、力強く生き抜く女たちを描いたのだ。こうして、アルモドバルの人生を救った記念すべき映画、『ボルベール<帰郷>』が誕生した。観る者にも人生を愛する力を惜しみなく分け与えてくれるこの作品は、世界各国で、過去のアルモドバル作品のオープニング記録を大幅に塗り替え、カンヌ国際映画祭最優秀脚本賞を皮切りに、名誉ある賞を続々と受賞。今までの作品とはひと味違う、一段と深みを増した新しい感動で、世界を温かく包んでいる。
いくつになっても心は孤独で淋しい子ども──
そんな大人たちに贈る、強く優しく温かい母の愛を描いた感動作
10代の頃、ライムンダは母を拒んでいた。わかり合えないまま、母は火事で亡くなってしまった。そして15歳の娘を持つ母となったライムンダは、「死んだはずの母の姿を見た」という噂を耳にする。母はあの世から帰って来たのか?それとも幽霊?かつて心を閉ざした母に、今ならすべてを打ち明けられる──。孤独な少女のように、母の愛を求めるライムンダ。しかし、遂に彼女の前に現れた母には、もっと衝撃的な秘密があった……。
ライムンダを演じるのは、『オール・アバウト・マイ・マザー』のペネロペ・クルス。今やハリウッド作品でも大輪の華を咲かせるクルスが、“ラ・マンチャのたくましい女”を演じるため「付け尻」を付け、圧倒的な存在感と演技力で観る者を魅了。本年度のアカデミー賞主演女優賞ノミネートに始まり、数多くの輝かしい賞を受賞している。また、母、2人の娘、孫娘、伯母、隣人という、“笑いと涙と秘密”をたっぷりと盛り込んだ女たちを演じた6人の女優は、全員がカンヌ国際映画祭最優秀女優賞を獲得するという快挙を成し遂げた。
たくましく生きてきた女たちが、ふと見せる脆さ。そんな時、必要なのは無条件に降り注ぐ母の愛。ライムンダが母との思い出を胸に歌うタンゴの名曲「VOLVER(帰郷)」には、すべての“娘たち”が瞼を熱くせずにはいられないだろう。
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