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中国
オリンピックの開催がいよいよ迫る北京。郊外にある比較的高級なアパートを訪ねました。両親と一人娘の3人家族。
「キヤノンの新製品のデジカメです。500万画素です。とても使いやすいのよ」
日本で流行っているという服があったのでついつい買ってしまった、と言う彼女は不動産会社にお勤め。
さらに「すごくおいしい。お粥に入れるのが好きなの」とよく食べるのはナメタケ。こんな彼女の日本好きは、実は両親譲りです。
「これは記念に残している掃除機なの」
彼女の両親が大切にしているものとは、1986年に買ったという東芝の掃除機でした。
「給料は安かったけど日本製品が好きだったの。この掃除機は夫婦で一生懸命働いて暮らしてきた記念なんです。いまでも立派に現役よ」
そんな彼らですが、その家庭内には中国製の家電が増えてきています。次に訪ねたのは古代王朝の昔、長安として栄えた西安市。中国西北地区では最大のエリアですが、中流家庭が多く住むというアパートに、3人で暮らす一家の暮らしぶりを覗かせてもらいました。。彼らの家にある電化製品のほとんどが中国製。海外ブランドの製品を数えると2つしかなかったといいます。
「松下のCDプレーヤーとソニーのウォークマンです」
しかし今、現役で使われているのは……
「国産のMP3。中国製がいいわ。中国の科学技術は大きく進歩しましたから」
彼女に、日本と聞いて思い浮かぶものを描いてもらいました。描かれたのは、中国の国旗。なぜ?
「頭に浮かんだの。幼いころから愛国主義に触れてきて、学校でもそういう教育を受けましたから」
果たして彼女が新しい家庭を築くとき、そこに日本製品は存在するのでしょうか?
中国、東北にある港湾都市、大連。ここで面白いシーンに出会いました。建物の2階から何かを見おろす男性。視線の先には、運び込まれる自動販売機が。この会社に自販機が導入されるのは、初めて、とのこと。みるみるうちに、社内から物珍しそうに人が集まってきます。
「ボタンを押せば商品が出て来るなんて……」
「5元で飲み物を買うときはどうするの?」
「この部分が光るので好きな飲み物を押すと、品物がここ、おつりがここに出ます」
「これを押すのね?」
どんどん豊かになる中国ですが、まだまだ自販機は少量です。自販機を買う側も売る側もひと苦労です。
「出てきたお釣り、合ってたわ」
「間違ってなかったの? すごいわね」この自販機を製造するのは日本のメーカー。中国の経済成長をにらんで市場を開拓し、自販機を普及させようと大連に拠点を構えました。しかしそこには、中国ならではの大きな壁がありました。
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