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アメリカ
アメリカのほぼ中央、典型的な地方都市で「ニッポン」を探しました。私たちが出会ったのは、現役を引退し悠々自適の生活を楽しむ夫妻。品質にこだわって揃えている、と彼らがいう製品を拝見すると−ソニーのテレビ、ソニーのDVD、アンプ。キャンピングカーこそフォード製ですが、その車内にはシャープ製液晶テレビ。デジタルカメラも日本製。
「テレビは全部、ソニー製なんですね」
「そうだね。勝ち組と一緒がいいからね」
大都市ニューヨークと地方都市カンザスシティ、それぞれ100軒の家庭でおこなった「ニッポン探し」の調査。その結果、見えてきた事実とは、日本製品が浸透している度合いに大都市と地方都市とで差はほとんどない、というもの。たとえばキッチンの調味料にしても、ごま油。しろごま。ライス・ビネガー(=お酢)。味の素。キッコーマンの醤油。照り焼きソース、などなどが違和感なく並んでいる。日本製品は、かくも広く、アメリカで受け入れられているのです。
同時多発テロやイラク戦争を経験したアメリカ。彼らはどこか変わったのでしょうか? あるいは、アメリカの中の日本が変わったのでしょうか?
その問いかけへの回答のヒントを探して、世界11の言語で出版されているニューズウィーク社を訪ねました。同社CEOはアメリカの変化が、アメリカでの日本の存在感を変えた、と力説しました。
「日本人の多くは気づいていないかもしれないが、アメリカも変わったのです。海外の製品の脅威を感じていた段階から、いまや受容と理解の段階に」日本を受け入れる虚心を身にまとったアメリカ。その謙虚さを持って、彼らの目は今、日本以外にも向き始めています。中国やインドなど勢いのある国々の台頭もあり、いまや日本が唯一の経済大国とはいえません。とはいえ、今日のアメリカでひときわ大きな存在感を示すニッポン企業があります。
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