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2008年5月13日

『洞爺湖取材』

北海道・洞爺湖に取材に行きました。
取材内容は、『森林の保全』。
植林だけではなく、森林の間伐など手入れをすることで、二酸化炭素を効率的に吸収
して温暖化防止につなげよう、というものでした。
洞爺湖の周りは、手入れがされていない荒れ放題の森だらけ。環境を掲げるサミット
会場の足元なのに、です。

サミットは地元の景気拡大につながる。そんな期待も地元住民にはあります。
『洞爺湖』の名前が有名になる、観光収入が上がる。そんな期待です。
2000年の九州・沖縄サミットでも、地元住民はサミット景気を期待しました。しかし
結果はそれほどでもありませんでした。
理由は、サミット会場・プレスセンターの中に、コンビニやクリーニング店などほと
んどのものが揃っていたからです。
洞爺湖町でアスパラガスを育てる86歳の農家の男性はサミットに期待する一方で、警
備が厳重なため農作物の配達が遅れるなど日常生活に影響があると心配しています。
確かに取材中、何台もの警察車両とすれ違い、頭の上を巡回ヘリコプターが何度も通
過。地元住民にとっては気の休まらない日々です。

-洞爺湖で86歳の農家の男性を取材中、畑の中にキツネが一匹現れました。
『キツネがアスパラを食べてますよ!』と私が驚いて言うと、
『あぁ、いつもは家族でくるんだよ。タヌキもね』と穏やかに話す男性の目は、まる
で孫を見るかのよう。
キツネが山から下りてくるのは、温暖化・都市化の影響か、それとも洞爺湖ではいつ
ものことなのか。
明日収穫と言っていたアスパラを食べられても男性は許してしまう。
それにしてもこれは、男性の懐の深さでおさまる話ですが、農作物被害としてキツネ
が捕獲されてもおかしくない。
環境問題の縮図が、サミット会場洞爺湖に見えました。

 
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