テレビ東京アニメ公式サイト:あにてれ

ある雨の日。
部活で帰りが遅くなった女子高生の彼女は学校近くの横断歩道で傘をさしながら信号待ちをしていた。
ふと、背後から「……ペコッ……ペコッ」という音が聞こえ思わず振り返る彼女。そこには真っ赤な雨がっぱを着た小学校低学年ぐらいの子供がこちらに背を向け立っていた。
あたりに親らしき人の姿もなく「こんな時間に何をしてるんだろう…」と心配になる…と同時に、何かその子供の後ろ姿に違和感を感じ始めた彼女。
雨で濡れて張り付いた雨がっぱのフードの後頭部辺りを見ると、まるで鼻や口があるかのように盛り上がっていて、うっすらと顔のようなものが透けているように見えたのだ。口にあたる部分は呼吸をしているかのように濡れたビニールが吸いつき、それが「ペコッ…ペコッ」と音を発しているのがわかった。
気味が悪くなり、その子に気づかれないようにそっとその場から離れようとすると雨がっぱの子は体ごとこちらに振り返る。その瞬間、彼女はその子の体がどんな状態なのか理解することができた。
雨がっぱのフードの顔が出ているはずの場所からは短髪の後頭部が見えていて、頭部が首からねじれ、真後ろに反転していたのだ。
恐怖のあまりその場から逃げだそうと、信号を走り始めた彼女の体は次の瞬間、車のブレーキ音とともに宙を舞った。
雨で滲んだ視界には信号の赤い光がぼんやりと映り、遠くからは不思議な音が聞こえ続けている。
「ペコペコペコペコペコペコペコペコ…」というその音は彼女の耳に、まるで笑っているかのように聞こえた。
学校の帰り道、道端でウロウロしている子犬を見かけた小学生の男の子。
近くに飼い主らしき姿も見当たらず、家に連れ帰るが、母親から「元の場所に返してきなさい」と怒られてしまう。
「ごめんね」
男の子は涙ながらに犬を元にいた場所に置いてくる。
その翌日、学校に出かけようとすると家の前にはあの子犬が座っていた。きっと家の場所を覚えてしまったのだろう。
子犬が自分のもとに戻ってきてくれたことを喜んだのもつかの間、すぐに母親に取り上げられ、学校に行けと言われてしまう。
授業中も犬のことが気になって仕方ない男の子。学校が終わり急いで家に帰るが、そこに犬の姿はなく、母親からは捨ててきたと告げられる。
しかし、その日の夕方、部屋で宿題をしていると、外から「ク~ン」という犬の鳴き声が。窓から覗くとそこにはあの犬がいた。また戻ってきたのだ。
でも、家にも入れられず男の子は必死で耳を塞ぎ、心の中で「ごめんね、ごめんね」と繰り返すことしかできなかった。
しばらくして声が聞こえなくなったので、再び外を見てみるとそこには保健所の車が停まっていて、あの子犬を乗せて連れて行ってしまうところだった。
近所に住む犬嫌いのおばさんがきっと通報したのだろう。
自分が飼ってあげられなかったから、あんなことになってしまったんだと悔やむ男の子はその夜、あの子犬を飼っている夢を見た。
夢の中で、男の子がベッドで寝ていると、遊んでもらいたいのか子犬は布団から出た足をペロペロと舐めてきた。男の子は子犬と一緒に遊びたいと思っているが何故か凄まじい眠気に襲われ、目を開けることすらできない。
子犬は男の子を起こそうと今度は布団の上に登ってきたが、その時、妙なことに気づく。
子犬にしては明らかに重すぎるのだ。
やがて足元からゆっくりと顔の方へ犬の息づかいが近づいてくる。布団越しに伝わってくる子犬の感触は、まるで自分に馬乗りになった人間がズルズルと移動しているかのようだ。
そして男の子の顔の前まで来た時、勇気を振り絞りその目を見開くとそこにあったのはあの子犬の可愛らしい顔だった。
しかし次の瞬間、子犬の口はありえない角度に開き、中から青白い男の顔が現れ…
「…もどってきたよ」
そこで目を覚ましベッドから跳ね起きる男の子。
「夢で良かった」と安心するが、同時に薄暗い部屋の中、足元を移動する何かの気配を感じる。
よく目を凝らすとそれはあの子犬であった。
「なんで家の中に…」
やがて子犬はゆっくりと口を開き…
隣町で東京から来た兄弟が憑き物にあったという話で盛り上がる太一、正弘、翔太の三人。
怖いもの見たさで隣町まで足を運ぶ三人だったが、慌ただしく人が出入りするその家の様子を双眼鏡で覗き見るうち、太一の様子がおかしくなり、まるで踊りを踊っているような奇妙な動きでどこかへ行ってしまう。
心配した翔太は忘れ物の双眼鏡を届けるため太一の家に行くが、父親に「太一はもうお前たちと一緒に遊ぶことはできない」と追い返されてしまう。諦めて帰ろうとする翔太だったが、ふと太一の部屋の窓に蠢く人影を見つけ…。
【この噂の続きはまたどこかで】
最近、父親の元気がないと母から連絡があり、心配して久しぶりに実家に帰ってきた東京でOLをしている女性。
しかし帰って来てみれば、父は特別寝込んでいる様子でもなかった。どうやら彼女の弟が大学に進学し一人暮らしを始めたため、子供たちが自分たちの手を離れていったのが寂しかったようだ。
親孝行の意味も込め、今晩は実家に泊まって久しぶりに家族水入らずの時間を過ごすことに。
その夜、夕食もすませ、久々に娘と酒を飲みながら、子供時代の話に花を咲かせた両親は上機嫌で早々と床に就いてしまった。
二人を起こせば気を使わせてしまうと、静かに風呂に入ることにする彼女。
久しぶりに入る実家の風呂は心なしか自分の記憶よりも小さく感じ、薄暗い電灯や年季の入ったシミだらけの天井は、一人で風呂に入ることが怖かった子供時代の恐怖心を思い出させた。
湯船に浸かりじっとしていると、その静けさが怖さをより一層、増幅させる。
ビクビクしながらも頭を洗い始めた彼女の耳に、静まり返っていた家のどこかからミシミシと何かが動き回るような音が聞こえてきた気が…。
「お父さんかお母さんがトイレにでも行ったのかな?」
そんなことを考えている間にシャンプーの泡が目に入り、目を開くことができなくなってしまった彼女。再び頭を洗い始めるとやはり聞こえてくるミシミシという音。
目を開けられないまま頭を洗う手を止めると、音は風呂場の扉の前まで来て止まった気がしてしまう。
目についた泡を手で擦り、かろうじて開くことができた右目ですりガラスになった風呂場の扉を見るが人の気配はない。
「お母さん、ゴメン起こしちゃった?」
恐怖心を振り払うようにわざと声を出しながら、少しだけ扉を開けてみるが返事はなく、脱衣所には誰もいなかった。
「何で開けちゃったんだろう」
逆に恐怖心を煽る結果になってしまった自分の行動を後悔しつつ、さっさと泡を洗い流して風呂から上がろうと、シャワーに手をかけた瞬間、泡と痛みでぼやけた彼女の視線は、すぐ横にある湯船の湯を見たまま止まっていた。
そこには、天井に逆さに貼りつき、口をモゴモゴさせながらこちらを見下ろす老婆の姿が写りこんでいたのだ。
ある団地に住む女子高生・恵子は帰宅途中、腰をかがめじっと地面を見つめている近所の子供たちを見かける。
恵子が声をかけると、子供たちは地面にある人型のシミを指さし口々に「トモナリクンだよ」と説明する。
その翌日も別の場所で、地面についた人型のシミに話しかけている子供たちを目撃し、気味悪がる恵子。
その日の夕方、恵子の家のチャイムが鳴り、「トモナリクンいる?」とやってくる子供達。
「いい加減にして!」と追い返す恵子だったが、自分の部屋の天井にあるシミが気になりはじめ…。
【この噂の続きはまたどこかで】
