毎週金曜夜10時
テレビ東京系にて放送中
テレ東BIZにて配信

STORYストーリー

2025年4月11日(金)放送 ストーリー No.0002

密着1年!ユニクロの野望

内容詳細

「大量生産・大量消費」

「今日は質問から始めましょう」
眩しいライトの下、黒いタートルネックに身を包んだ男が部屋を歩き回る。
雄弁なその声。経営者の目線は、まるで大舞台から客席を見渡すように動く。
「かつて経済成長を表した『大量生産・大量消費』という言葉。それは今、『過剰生産・過剰消費』という言葉に変わりつつある」
この20年で衣料品の生産量は2倍に増えた。
だが、人が2倍の服を必要としたわけではない。大量生産の裏にはきっと、影がある------そう彼は語る。
「では、これからの未来には何が必要なのか?」
熱を帯びていく声。
彼の目には見えないが------部屋のどこかに、耳を傾ける案内人がそっと立っていた。

「ジレンマ」

ここは案内人の館。
世界を歩き続ける彼にも、束の間、帰る場所ができたらしい。
彼の熱い視線は今、並んだ二つのラックに向けられていた。
右には、サイズも色も揃った、新品のシャツたち。
左には、誰かの手を経た、形も色もバラバラなシャツたち。
右から一枚、手にとってみる。
洗練されたトレンドのシルエット。悪くない。
すると左も気になってくる。
一枚手に取れば、一期一会の出会い。気軽さもまた、捨てがたい。
「これって絶対Lじゃないよね。縮んでるのかな」
ふと、誰かの声が聞こえてくる。
企業は未来のために模索し、消費者は商品を前に悩む。
“環境にいい”とは、誰が、どこまで責任を持つべきなのか。
彼はしばらく考えて、手に取ったシャツをそっと戻した。
トレンドや気楽さがなくとも、着慣れたスーツが一番だった。

「未来への選択」

ソファに身を沈め、海や空の映像を見つめる案内人。
彼の耳に届いたのは、この星の未来を想い、持続可能性を模索する声だった。
ガイアを旅する彼にとっても、それは他人事ではない。
だが、理想を現実に変えようとする人、あるいはそれをビジネスチャンスと見る
人々の意識には思わず感心してしまう。
可能性の先にある、延命された地球の未来。
そんな想像をしながら、足元に視線を落とす。
彼が履いていたのは、柔らかく、少しくたびれたスウェット。
もっとも気楽なカジュアルウェアだった。
——何、スーツしか着ないなんて、誰が言った?
照れ隠しのように、案内人は呟く。
「意外と、気持ちがいいもんです」

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2025年4月28日

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