毎週金曜夜10時
テレビ東京系にて放送中
テレ東BIZにて配信

STORYストーリー

2025年8月15日(金)放送 ストーリー No.0020

道の駅サバイバル!〜誰のためのものか〜

内容詳細

「賛成」

案内人は部屋を見渡した。
彼が耳を傾けているのは、町の集会所に集まった住民たちの議論。話題は「道の駅」の計画だ。
市役所の若い職員は目を輝かせる。
「隣町では年間売上が5億円を超えたそうですよ。観光客も増えていますし、私たちの町でもやらない手はありません」
農家の男性も頷く。
「新しい直売所ができれば嬉しいね。販路も広がるし、悪くない話だ」
民間企業の職員が提案する。
「EV充電や防災拠点の機能も加えれば、地域のインフラにもなりますよ」
市長も前向きで、補助金の確保もほぼ固まりつつあるという。
期待と熱気に包まれた会場。その端で、案内人は小さく首を傾げる。
「皆さん乗り気のようですが......そう簡単にうまくいくものでしょうか」

「反対」

部屋の入り口が騒がしくなり、案内人と住民たちが振り返った。
入ってきたのは、「道の駅」に反対する住民たち。
町内会長は険しい顔で声を上げた。
「ちょっと待ってくださいよ。あの道は通学路です。車が増えれば事故や騒音、ゴミの問題も出る」
近くのスーパーの店長は切実だった。
「補助金ありきの施設と個人商店じゃ勝負にならない。死活問題です」
市役所職員や賛成派は対策を口にするが、店長は首を横に振る。
最後に、主婦が静かに話し出した。彼女は二人の子どもがいる母親だ。
「実家が道の駅で飲食店をやっていました。でも、施設がうまくいかず、すぐに潰れたんです。あの時、誰もその後のことなんて考えてなかった……私は、子どもに負の遺産を残したくありません」
静まり返った部屋の中で、案内人はぽつりとつぶやいた。
「『道の駅』は一体、誰のためのものなのか」

「誰のためのもの?」

討論が終わり、椅子を畳み退出していく住民たち。
「地域に活気を取り戻したい」「名産品を外に届けたい」———賛成派の声。
「静けさを守りたい」「店を守りたい」———反対派の声。

誰もいなくなった部屋で、案内人が語る。
「想いは、そこで暮らす人の数だけある。全ては、この町の未来のために」

番組を見逃した方はこちら テレビ東京ビジネス オンデマンド

STORYストーリー一覧

ご注意下さい

最近、「ガイアの夜明け」に出演できると持ちかけて、多額の金銭を要求する業者があるとの情報が寄せられました。
「ガイアの夜明け」を始めとした報道番組が、取材対象者から金銭を受け取って番組を制作することはありませんので、ご注意ください。当社では、あくまで報道番組の視点から番組が独自に取材対象の選定にあたっています。
不審な働きかけがあった場合には、テレビ東京までご連絡ください。
2025年4月28日

  • テレ東系リアルタイム配信
  • 日経スペシャル カンブリア宮殿

ガイアの夜明け
公式アカウントはこちら

ページトップへ