「この顔に見覚えがありますか?」
案内人は新一万円札の紙幣を掲げた。描かれているのは渋沢栄一だ。
「日本初の銀行だけではなく、五百近い企業や団体の設立・運営に携わった人物。日本資本主義の父と呼ばれています」
いまから百五十年ほど前、彼が中心となり、日本で初めて株を売買する取引所----のちの東京証券取引所が誕生した。
彼の理念はこうだ。
「一人だけ富んで、それで国は富まぬ」
株式という仕組みは、本来みんなで力を合わせ、社会を豊かにするためのもの。
案内人は首を傾げる。
「渋沢栄一の描いた未来は、実現したのでしょうか?」
STORYストーリー
2025年8月29日(金)放送 ストーリー No.0022
株主になる選択肢
内容詳細
「最初の株式会社」
「証券民主化の時代」
「戦後まもない焼け野原だった日本」
復興とともに、株式は国民の手に広がっていった。
企業株のおよそ七割を個人が持つように…いわゆる「証券民主化運動」である。
「株式の大衆化で、新たな繁栄を」
“経営の神様”と呼ばれた松下幸之助が訴えた言葉だ。株を持つことが特別ではなく、生活の一部として浸透し、多くの中間層が豊かさを分かち合う手段となった。
「……しかし、その後のバブル崩壊、長い経済停滞を経て、いま個人の投資比率は二割にも満たない」
案内人は言葉を落とす。
「証券民主化は、夢に終わったのでしょうか」
復興とともに、株式は国民の手に広がっていった。
企業株のおよそ七割を個人が持つように…いわゆる「証券民主化運動」である。
「株式の大衆化で、新たな繁栄を」
“経営の神様”と呼ばれた松下幸之助が訴えた言葉だ。株を持つことが特別ではなく、生活の一部として浸透し、多くの中間層が豊かさを分かち合う手段となった。
「……しかし、その後のバブル崩壊、長い経済停滞を経て、いま個人の投資比率は二割にも満たない」
案内人は言葉を落とす。
「証券民主化は、夢に終わったのでしょうか」
「株の未来」
「渋沢栄一が描いた“協業し、みんなで富む社会”。松下幸之助が目指した“株式の大衆化”」
株式は本来、誰か一人が利益を独占するためではなく、多くの人々が豊かさを分かち合うための仕組みだった。
これからの株は、どうあるべきなのか…
かつての理想が再び社会を動かし、未来を築くことができるのか。
その答えは、これからの時代に委ねられている。
案内人は静かに問いかけた。
「その未来は、果たして訪れるのでしょうか?」
株式は本来、誰か一人が利益を独占するためではなく、多くの人々が豊かさを分かち合うための仕組みだった。
これからの株は、どうあるべきなのか…
かつての理想が再び社会を動かし、未来を築くことができるのか。
その答えは、これからの時代に委ねられている。
案内人は静かに問いかけた。
「その未来は、果たして訪れるのでしょうか?」
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2025年4月28日










