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STORYストーリー

2025年11月7日(金)放送 ストーリー No.0032

“安いコメ”は作れるか

内容詳細

「原風景」

中山間地の小さな田園の畦道に立つ案内人がいた。

案内人「山に囲まれた田園......これぞ、日本の原風景ですね」

畦道を歩き出す、案内人。
小さな水田のある農地は、平坦ではない不整地だ。

案内人「整地でもない、平坦でもない、これ以上広げることもできない農地......。
こうした小さな田んぼを代々守り続けている農家が、日本各地に数多く存在します」


振り返って見ると、高齢の農家が田んぼを手入れしている。
雑草を手で抜き、害虫が付かないよう目を配らせていた。


案内人「田んぼが小さいから手間も少ない?
どうやら、そんなに単純にはいかないようです」

日本のコメ作り特有の姿がそこにあった。

「“お上の声”」

案内人が間もなく稲刈りを迎える田んぼを眺めながら呟く

案内人「機械の発達と品種改良で、美味しいコメがいつでも
食べられるようになりました。
しかし、過剰なコメの供給、そして価格下落を抑える
ための減反政策……その結果……」

案内人、耳を澄ますと声なき声が聞こえてきた。

農家の声①「今さらコメを増産しろったって……
金も農地も……人手だって足りやしねえよ」

農家の声②「もうこの田んぼも守っていけやしない……
子どもたちに、こんな思いはさせたくないよ!」

農家の声③「どうせ消費者は安けりゃいいんだろ? 
国も世間も、俺たち農家のことなんか知ったこっちゃないんだ!」

手刈りをしている農夫婦を見ている案内人。

案内人「この小さな田んぼが辿ってきた歴史……。
それは、時代に翻弄されてきた、
日本の農業の縮図なのかもしれません……
ではこれからの未来は?」

日本のコメ作りの行方を憂いながら、畦道を再び歩き出した。

「分岐点」

案内人、実った稲穂を手に取って⋯

案内人「……実るほど、頭を垂れる稲穂かな。
この国らしい、美しい言葉です」

案内人が農家に感謝しながら再び歩き出す。

案内人「農家の高齢化と人手不足、
コストに見合わない収益……
今、日本のコメ産業が重要な分岐点
立たされています」

そこは畦道の分岐点。案内人は四方を見渡し⋯

案内人「視点を変えれば、
新たな道が見えてくるかもしれません」

まさに分岐点に来ている日本のコメ作り。
その行方はどこへ⋯そして、その先に待ち受けているものとは…

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