日経スペシャル ガイアの夜明け

毎週金曜日夜10時
テレビ東京系にて放送中
テレ東BIZにて配信

STORYストーリー

2025年8月22日 放送 Story No.0021

子どもの食卓を守りたい

「あの頃の食卓」

団地を歩けば、どの家からも夕飯の匂いが漂ってきた。
昭和の終わりの夕暮れ、案内人はその匂いに誘われて足を止め⋯
「間違いない、アレです」


母親の「早く食べなさい」の声に、子どもたちが揃って「いただきます!」と声を揃える。

テーブルにはグリーンピースが3つ。野菜ごろごろの"ライスカレー"。
ビーフ?ブロックの豚肉?じゃがいも?見た目では判別できない。
カレー粉を小麦で溶いただけの黄色い餡がどっさり。
横には水の入ったコップに、スプーンが立てられている。

スプーンを手にし、がっつく子供たち。
「アキちゃんちのカレー、大好き」
「ヒロくんちのスパゲッティも美味しいよ!」
笑い声と「おかわり!」の声が飛び交う食卓。

案内人は子供たちと同じ目線で、その光景を見つめていた。
「経済が右肩上がりだった時代、食卓には、よその子どもを迎え入れる余白が確かに残されていました。時代と共に、その光景は変わってきたようです」

いつかあった「昭和の食卓」はどう変わったのか⋯

「現代の食卓」

時代は変わり、今。
夏休みの昼下がり、「チンッ」という電子レンジの音。

一人の子どもが温めたカレーを持ち、テーブルへと座る。
スプーンを動かしながら、視線はテーブル上のタブレットへ。
動画の音に、食器の音がかき消されていく。

案内人は静かにつぶやく。
「家庭の形は様々⋯そんな時代だからこそ、新たな食卓が求められています。食事をするだけではなく、安心を共有できるような居場所が⋯」
食卓はお腹を満たす場所だが、心を満たすには、人とのつながりも必要だと。

「社会の余白」

誰もいなくなったテーブルを見つめる、案内人
「多くの家庭から、かつての余白は消えつつあります」
社会が失ったものを、善意や努力によって支えていこうとする人たちがいる。
しかし、頼り続けるには限界がある。
「そんな居場所をどう守っていくのか」

それは、大人たちに課せられた問いでもあった。

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    2025年4月28日

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