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ISに生まれて~当事者の記録~
このページでは、実在するISの当事者の記事を掲載していきます。 ※写真はイメージです。
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黒岩龍太郎さんについて
1957年生まれ。山口県出身。
GID(性同一性障害)の活動に加わるようになってから、ISと分かったケース。
企業の社会貢献に関わる書き物をしながら、NPO活動と行政の協働の分野で活動中。高校教師7人での共著「セクシュアルマイノリティ」明石書店刊 STN21=セクシュアルマイノリティ教職員ネットワーク編著。
(現在、第3版改訂作業中)
戸籍は女性。自認は男性。女子高卒。結婚経験あり。出産経験あり。
おいたち
小さい頃から違和感を感じていたが、ISとして生まれたことが判明したのは、2000年7月。42歳の時だった。ホルモン変異を起こして治療に行って、遺伝子変異のためのISらしいことが分かった。
見た目は女性に見られるが、自認はずっと男性。
自分としては、男性、女性というのが、状態であって病ではないように、自らをISという状態であると思っている。その特質の一つとして、特定の病を発症しやすい側面があると捉えている。
幼少の頃に手術をうけていたようだ。
思春期に、乳房が膨らみ、切除された陰茎も膨らんできた。14~5歳くらいから女性ホルモンと男性ホルモンとが喧嘩をするように乳房に腫瘍が多発。
中学高校時代は春のようにサッカーに打ち込むなんて体調的には考えられないほど、身体が動かず。体育はいつも見学。
親は進学をさせることを考えてはいなかったが、中学の教師が進学できるよう話をすすめて、説得をしてくれたので、特待生として学資免除の制度を受けて進学した。
女子高にも友達はいたが、話を合わせていた感じ。
高校時代は、性対象として女子に興味があった。女子高にいることはそのあたりが辛かった。女性恐怖症のようなものになってしまったので、今でもエレベーターなどで女性ばかりのグループに遭遇すると苦しくなることがある。
20歳の時に、乳腺の多発性良性腫瘍を切除。37歳の時に、子宮に拳大の腫瘍が2個できて、卵巣も腫れて身動きできなくなったため切除。
レズビアンのコミュニティーにも所属してみて、GIDと一緒に活動もしてみたことがあるが馴染めなかった。
将来的には、男性として生き、死んで生きたい。
両親について
父は、産婦人科関係の仕事をしていたため、ISという状態の個体が生まれることがあるのは知っていたようだ。母は全く知らなかった様子。
父の仕事で付き合いのあった産婦人科医が自分の手術をしたのではないかと思う。鼠径ヘルニアと聞かされていた。
小学生の時、父がISについて話してくれたことがあったが、一般論としての話しだった。母は、世間に晒したくなかったらしく、また、脳梗塞で倒れた父の看護の必要が生じてきたため、高校卒業後は、長く監禁に近い状態であった。
今も、母に対しては許せない気持ちがある。母から浴びせられた蔑みの言葉「結婚できるものならしてみなさい」「お前なんか嫁にもらってくれるのはカタワ者くらいのものだ」などには、怨みのような感情がフラッシュバックしてくることがある。
セクシュアルマイノリティに関する活動をしてこられたのは、高校進学を諦めることがないようにしてくれた中学教師の恩恵が大きく、社会が自分を助けてくれる、ということがあると分かったからだった。
ISについて
かつて、某医科大学病院に入院したとき、担当した東大卒の医師はISについての知識が全くなく、こちらの話を強く否定した。医療関係者でさえそのレベル。
ISに関する実態調査はできにくいため、実態を把握することは困難。ISの当事者でさえよく理解できていないことも多い。症状はISと思われるのに、医者に行ってはっきりと診断されてしまうことを恐れて、診察しない人もいる。
一見、ISとGID(性同一性障害)は違いがわかりにくいが、ISは身体問題、GIDは精神問題。GIDの人々は「あるべきものが無い」と表現するが、手術後のISは「あるべきものを失った(喪失感)」として認識するようだ。
GIDは性別認識のゆらぎがあっても、助言などで肩を押してあげればなんとかやっていけるし、外科手術などで対応出来る。しかし、ISは、全身的に治療すべき状態が生涯にわたって多様に続くために対処しきれない。
現在のISは、戸籍性別とは逆の性ホルモンは保険適用で投与できないなどの問題や、戸籍性別訂正が巷間に言われているほど簡単にはできないなどの問題を抱えている。自分も体調を整えるために男性ホルモンの投与治療を必要としているが、費用は自費になる。更には、この治療を受けるためには、GIDとしての治療を必要とするので、医療体制から精神的に追いつめられる。精神的な問題と身体的な問題の混同が解消される必要があると思う。
各都市レベルでの「公文書からの不要な性別欄の削除」陳情をしたときなどは、GIDの人々とも一緒にやっていたが、県レベルでもやたらと性別を問われる書類が減るように再考してくれる県もあった。
ISが生きやすくなっていくように少しずつでも変えていきたいと思っている。
NEWS
- 09.21
- 放送局情報を更新しました。
- 09.19
- ストーリーを更新しました。
- 09.15
- ブログを更新しました。今回は「山谷花純」さん
- 08.17
- スペシャル「ISに生まれて~当事者の記録~」を更新しました。
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- 08.15
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