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2017年6月20日放送

向井潤吉の油絵

鑑定依頼人奥田良子さん
鑑定士 山村浩一
ジャンル 日本画
本人評価額¥ 1,000,000
エピソード12年前、息子が生まれたのを機に、東京から自然豊かな静岡に引っ越すことを決意。見つけたのは温泉も出る家で、一目で気に入り購入した。とてもいい環境なので、東京で暮らすのはもう無理だと思っている。お宝はこの家を買った際、納戸に干物用の網と一緒に置きっぱなしになっていたもの。元のオーナーからは、家に残していくものは全てタダであげると言われていた。詳しく調べたところ、有名な画家だと分かってビックリ!本物なら売り払い、子どもの学費に充てようと思っている。
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鑑定士総評

この作品は1965年前後、向井が60歳~70歳の間に描いたが、額縁に共シールと言って、いわゆる作家自身がタイトルとサインをいれているシールが貼ってあるが、そのタイトルが日本民家集の内「春安の村 武蔵狭山にて」向井潤吉とサインが入っている。日本民家集というのが60代くらいに取り組んでいた、何点かシリーズで描いている内の1点がこの作品。「春安の村」は向井が考えた造語だと思うが、安らかな春の頃合い、季節を意味する季語だと思う。穏やかな春先の狭山に静かに佇む古民家。額の話が出たが、東京都美術館の扉などの廃材を向井は好んで、何点かこの類の額にはめている作品があるので、それも向井の個性が出ている。残念なのはコンディション。絵の具の剥離が数か所、背景も焼けてしまっている。もう少し綺麗な状態であれば50万円くらい高くても良い。とても素晴らしい作品だと思う。

※当番組の鑑定結果は独自の見解に基づいたものです。 ※サイトのデータは、2010年1月放送回からのものです。

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