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2017年10月10日放送

朝鮮王朝時代の辰砂面取壷

鑑定依頼人柘野健次さん
鑑定士 中島誠之助
ジャンル 焼き物・茶道具
本人評価額¥ 1,000,000
エピソード古本集めが趣味で、その数1万2千冊。家中が古本で埋め尽くされている。焼物や古美術に関するものが多いが、集めるようになったきっかけは、義父との会話のため。義父は陶芸家だったが職人肌の寡黙な人で一日一言も発さないこともざら。酒を酌み交わすとようやく口を開いたが、ほとんどが焼物や古美術の話になるので、折角の会話が途切れぬように古本で必死に勉強した。すると徐々に実際の焼物にも興味が湧き買い集めるようになった。お宝は20数年前、骨董店で勧められたもの。形が珍しく、色も気に入ったので30万円で購入した。自分の審美眼が正しいのか確かめたい!
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鑑定士総評

18世紀、朝鮮王朝時代中期から後期にかけて作られた面取壺に間違いない。形や雰囲気からみて朝鮮王朝の広州官窯で作られた物と考える。真ん丸な果物を包丁で、すぱっ、すぱっ、すぱっと切り取ったような典型的な11面取壺で、これだけの面を取るということは、元になる丸い壺をよっぽど厚く作らなければ不可能。ところがその厚みを全く感じさせない。そして下部分に行ってかすかに膨らんでいる安定感といい非常に上品な物。銅を呈色剤とした辰砂という顔料は大変に不安定で、窯に入れると緑色になったり、黒くなったり、色が飛んでしまったり、ほとんど上手くいかない。仮に白磁の面取壺、染付の面取壺が100個あるとすると、辰砂は1個あるかないか、それくらい数が少ない。かつての日本人は、自分の心の中に失われた古き良きものを感じて限りない郷愁を持った。一つの文化遺産として貴重な品物。

※当番組の鑑定結果は独自の見解に基づいたものです。 ※サイトのデータは、2010年1月放送回からのものです。

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