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2018年10月23日放送

郭沫若の書簡と拓本

鑑定依頼人吉川一男さん
鑑定士 東原武文
ジャンル その他
本人評価額¥ 900,000
エピソード趣味は30代から行っている篆刻。通っている教室の年に1度の展覧会に出す作品の他、小さな作品は友人にプレゼントしたりしている。中でもお正月用に作る干支の漢字を彫った印はとても喜ばれるという。お宝は中国の政治家で文学者、詩人と多彩な顔を持つ人物の書簡と拓本20年程前、新橋駅前の古書市で、4万5千円で購入したもの。篆刻で彫る字の参考にするため、拓本が欲しくて買ったのだが、よくよく調べるととても有名な人で、しかも手紙に書かれている日付は日中戦争が始まった年だったので貴重なものではないかと期待している。
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鑑定士総評

非常に手の込んだ偽物。中国の教科書にも出てくるような大人物なので本物なら800万円。7月6日という日付が大問題。これはちょうど盧溝橋事件の前日の手紙。6月頃から日中関係が緊迫化して中国に帰り、国のために役に立ちたいという思いがあった時期に拓本を雑誌に載せて見てもらいたいという、そのような余裕はなかったと思われる。郭沫若は手紙をたくさん書いており、200通を超える手紙が現存している。最終の日付が6月26日。7月以降は見かけない。釈文に判がある。自分の作品に対しては判を押すがこのようなものには押さない。拓本そのものが、取り上げられるほど価値の高いものではない。それも含め、不自然な点がたくさんある。郭沫若のものは人気があるが、文化大革命で焼却してしまい、現存するものが少ない。

※当番組の鑑定結果は独自の見解に基づいたものです。 ※サイトのデータは、2010年1月放送回からのものです。

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