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病気が起きる魔の時間 時計遺伝子の謎
大和田 伸也(おおわだ しんや)

専門家・・・榛葉 繁紀(しんば しげき)
日本大学薬学部 基礎薬学系衛生化学ユニット 准教授。
薬学博士。日本薬学会、日本生化学会、日本肥満学会、日本時間生物学会などに所属。著書に「太らない時間に食べる!体内時計ダイエット」などがある。
放送内容

■時計遺伝子とは
・「時計遺伝子」とは、体の奥底にある遺伝子の一つ。
これが私たちの体を24時間、管理していると様々な研究で明らかになっている遺伝子。

・時計遺伝子は細胞にある核で働いている。その仕組みは、24時間周期で動くスイッチの様なもの。そのスイッチのON・OFFが時計タンパク質を作り出し、臓器の活動などに影響している。私たちが、24時間の生活リズムを刻めているのは、時計遺伝子のスイッチによるもの。

・時計遺伝子は全身にあるが、主に2つに分けられる。
脳の中(視交叉上核)にあるのが「親時計」。
体の中(臓器や血管・皮膚など)にあるのが「末梢時計」。

・時計遺伝子は24時間、体を管理する中で脳梗塞になりやすい時間・心筋梗塞を発症しやすい時間など、
病気を起こしやすい「魔の時間」というものを作り出している。

■時間帯によって起きやすい病気
≪午前≫
*深夜0時~午前4時 
胸焼け・胃潰瘍など消化器官系を患う               
また、がんの細胞が増殖しやすい

*午前4時~午前8時 
喘息・アレルギー性鼻炎。また風邪やインフルエンザが悪化しやすい

*午前8時~正午   
関節リウマチの症状が悪化する。
心筋梗塞・狭心症・脳梗塞・
くも膜下出血などが多い。

*深夜にかけて細胞の分裂・増殖が盛んになる。

*がん細胞というのは細胞分裂や増殖が盛んな細胞なので、そう言った時間帯に抗ガン剤を投与すると、効果が大きくなる。そして同時に正常な細胞に取り込まれる量が少なくなるので副作用が少なくなるといわれている。

*血液の通りを良くするため、朝起きたら1杯の水を飲むと良い

*胸焼け→深夜の暴飲暴食は控える。胃酸の分泌が多くなる時間に胃酸を出すようなことをしない!

*カルシウムは主に夜間に血液から骨に吸収される。             
骨を形成するなら夜にカルシウムを多く含む牛乳などを飲むのがベスト

≪午後≫
*正午~午後5時
緊張型頭痛が多い

*午後5時~午後9時 
脳卒中・心筋梗塞が朝に次いで多い
歯痛・腰痛が多い

*午後9時~午前0時 
皮膚が敏感になる

*正午から午後5時⇒頭痛  午後5時から午後9時⇒血圧がUP  
午後9時を過ぎると…⇒かゆみが増す
この時間帯に薬で対策をしたり、無理な行動を起こさなければ「魔の時間」に対処できる!

*午後0時~午後1時 記憶力が一番活発になる

*午後3時は一番アドレナリンが出ている時間帯なので痛みに鈍感。この時間に歯医者に行くといい。

*逆に夜になると痛みを感じやすくなる

*午後の頭痛予防は30分の睡眠。 脳と血管をリラックスさせる

■時間栄養学とは
栄養素を摂取する時刻によって栄養効果が異なる事を明らかにする学問。
「何を食べるか」ではなく「いつ食べるか」で栄養効果が変わってくるという考え方。

(1)同じものを食べても夜の8時以降は血糖値が上がる
→朝食を増やし夕食を減らすと血糖値が正常化する

(2)時計遺伝子「BMAL1」は、エネルギーをため込む【チャージする】
→BMAL1が増えると脂肪をため込みやすくなる!午後3時には一番少なく、 深夜に向かって高まる

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