前田忠明、大原政光 「大原麗子 炎のように」(青志社刊)
大原麗子は最後まで不思議な女優だった。
捉えにくい危うさを感じさせながら、ふとした瞬間に私の心の中に踏み込んでくる。
女として女優として、強さと弱さを存分に私に見せつけながら、決して彼女の持つ孤独の根源にあるものを語ることがなかった。
多くの証言や麗子さんとの会話、取材メモを改めて読み返すと、書き足りない事実が多くあったことに気づかされる。
あちらで、麗子さんは怒っているかも!!
姉は、両親の離婚のため、母が、昼夜働いていたので、貧しく寂しい少女期を過ごしました。母のためと自らの信念のために、女としての幸福を捨てて、自らに厳しく、納得できる演技を追求して、仕事に打ち込んできた、激動の生涯をドラマ化することは、姉の遺言とも言える希望でした。それが、やっと果たせることで、姉も心残りなく成仏できるでしょう。ただ、姉の、ドラマの完成を楽しみにしていた母が、姉の命日の一週間前に、老衰のため逝ってしまったことが、残念で仕方ありません。
水谷俊之
(『林家三平物語』『下町ロケット』『プリズナー』『レディ・ジョーカー』ほか)
清水曙美
(『女系家族』『明るいほうへ明るいほうへ』『北朝鮮拉致』ほか)
【清水さんは2012年2月21日に急逝され、本作品が遺作となりました】
二之宮行弘
大寶 学
岩橋尚治
阿部正美
福田大豊
杉山昌子
山﨑 輝
宮本まさ江
(ワードローブ)
竹内三枝子
(スタジオまむ)
梅原紀且
植野 亮
小俣絵梨
岡本俊次(国際放映)
阿部真士(テレビ東京)
岡部紳二(テレビ東京)
テレビ東京 国際放映