過去1勝1敗。海外で名を売ったタイの大物同士が母国でキックボクシングによる決着戦

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2020.7.13

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スーパーボン・バンチャメーク(タイ)

ヨーロッパで最大勢力を誇っていたキックボクシングプロモーション『GLORY』(グローリー)が存亡の危機に瀕している。

すでにマーシャル・ゼラズニックCEOに続き、上層部ふたりの辞任が確認されている。「倒産した」という報道もあるが、再生に向け動き出しているという話もあるだけに続報を待ちたい。

現在ONEにはジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)やニッキー・ホルツケン(オランダ)のように、かつてGLORYを主戦場にしていた選手が何人もいる。GLORYの御家騒動が続くならば、今後活動の拠点をヨーロッパからアジアに移すキックボクサーは増えるような気がしてならない。

7月31日(現地時間)、タイで開催される無観客大会『ONE Championship No Surrender』でスーパーボン・バンチャメーク(タイ)と対戦するシッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)は昨年5月までGLORYを主戦場にしていた。

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シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)

このプロモーションでは長らくライト級世界王者に君臨し、日本でも知名度の高いマラット・グレゴリアン(ベルギー)やイー・ロン(中国)を挑戦者に迎え、防衛記録を積み重ねてきた。海外でのキャリアが長いので、ヒジ打ちが禁止でクリンチからの攻撃に制限が加えられているキックボクシングルールでの闘いに熟知していることも大きな強みだ。

ヒラリと相手の蹴りをよけてからのパンチの連打、パンチで打ち合う最中に繰り出すカウンターのヒザ蹴り...。シッティチャイの攻撃は殺傷能力が高い。

今回対戦するスーパーボンはかつてK-1ワールドMAXで活躍し、いまも現役を続けるブアカーオの愛弟子。両者は2016年に中国のビッグイベント『クンルンファイト』で2度に渡り拳を交わし、1勝1敗というイーブンに終わっている。注目すべきは中国の時と同様、今回も両者はヒジ打ちが反則となるキックボクシングルールで闘うということだろう。

キックとムエタイは似て非なる格闘技。前者はクリンチからの攻撃が制限されるために、お互い離れたまま攻撃しあう展開が多い。ムエタイの本場からキックボクシングのエキスパートとなったふたりのタイ人は、全世界にどんなインパクトを発信してくれるのか。

(スポーツライター 布施鋼治)