【Jリーグ】新たな検査法 迅速で柔軟な対応が求められる

2020 J1リーグ 写真:森田直樹/アフロスポーツ
8月2日、JリーグはNACK5スタジアムで19時から開始予定だったJ2の大宮―福岡戦の中止を決定した。福岡の選手の一人がJリーグで実施した7月31日のPCR検査で陽性の可能性が高いことが判明し、濃厚接触者の特定が間に合わないと判断してのことだった。試合開始まで2時間というタイミングだった。
この前日には、U-19日本代表の合宿初日に招集した選手の一人が合宿地のチームホテルに到着後の検査で陽性反応を示し、日本サッカー協会は当該合宿の中止を決定した。
今回、福岡のケースが判明したのは、U-19代表選手の陽性確認がきっかけだった。この選手はJ2町田の所属で、町田が2日に京都とのリーグ戦を控えていたことから、Jリーグが31日に行った公式検査の判定を急ぐように検査機関に依頼し、そこで福岡の選手の件が出てきたという。そのU-19代表選手の感染確認がされたのは、日本サッカー協会が用いているSmartAmp(スマートアンプ)法によるものだった。
日本サッカー協会の反町康治技術委員長によれば、この検査法では陽性陰性の判定が出るまで検体採取から1時間弱というもので、今回はPCR検査との併用で、当該選手については両方で陽性反応が確認されたという。なお、ほかの参加者は陰性だったが、「昨今の状況を考えて、慎重には慎重を期さなければならない」(反町委員長)として合宿中止を決めた。
村井チェアマンは、日本協会が導入しているスマートアンプ法に注目。「試合会場で検体を採取してすぐに結果が出る。検査回数は増えるが、迅速に対応できる。トータルの実効性、コスト、スピードなど、大至急検討に入りたい」と語り、導入に意欲を示した。
新型コロナウィルス感染再拡大の傾向が続いているが、村井チェアマンは現在の「5000人または収容人員の50%の少ない方」という上限設定での観客動員は、「今の人数であれば、社会的にも継続できると認識している」として、8月末まで継続したいと話している。
安心して安全にプレーできるリーグであるために、Jリーグの迅速で柔軟な対応が求められている。
取材・文:木ノ原句望