戦績は100勝! 女子立ち技のパウンド・フォー・パウンドがアジアの激戦区に殴り込み

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2020.9.17

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先日、女子の立ち技では「パウンド・フォー・パウンド」(体重差がなかった場合、最強と目される選手に与えられる称号)といわれるアニッサ・メクセン(フランス)が、ONE Championshipと契約した。アニッサはフランス・ナンシー出身の32歳。

2001年のデビュー以来、世界最大のキックボクシング組織「ISKA」K-1世界バンタム級(54.5kg以下)王者、ムエタイを国技とするタイ国スポーツ省が認めるWPMFの世界スーパーフライ級(52kg以下)など9度に渡り、ムエタイやキックボクシングの世界王座を奪取している。

特筆すべきは、105戦もののプロでのキャリアがあることだろう。女子ファイターで3ケタのレコードを持つ選手は、たぶんアニッサが初めてなのではないだろうか。しかも、そのうち100の勝利を収め、32のKO勝ちを収めている。今年2月29日にオランダで組まれたジ・ワエン・リー(韓国)戦ではインロー(内股への蹴り)によってリーを戦意喪失に追い込み、2ラウンドTKO勝ちを収めている。「女子の試合はKO決着が少ない」という風評は、少なくともアニッサには当てはまらない。

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2017年7月からは欧米最大のキックボクシング大会「GLORY」と契約。2度に渡って同プロモーション認定の世界スーパーバンタム級王者として活躍したが、今年に入ってからGLORYは経営破綻に陥り、一時は消滅するという報道もされたこともあり、アニッサは新天地を求めていた。

ONEではアトム級で闘う意向を示している。アトム級といえば、ムエタイルールの方ではアリシア・ヘレン・ロドリゲス(ブラジル)、一方キックボクシングルールの方ではジャネット・トッド(米国)が王者として君臨中。フランスでは新型コロナウィルスが再び猛威を奮っているので、すぐシンガポールやタイに渡航することは難しい。

それでも、来るべきONEデビュー戦に向け、アニッサは牙を磨く。二刀流として、ONE女子立ち技アトム級戦線の台風の目となるか。

(スポーツライター 布施鋼治)