【柔道】阿部一二三、妹・詩との絆「二人で金メダル」

柔道

2020.12.12

東京オリンピックをかけた最終決戦に向けて調整を続ける阿部一二三。彼には背中を押してくれる心強い存在がいる。

阿部一二三「妹にプレッシャーをかけてもらって頑張っていきたいと思いますね」

女子52㎏級日本代表・妹の詩。これまで二人は時には兄妹として支えあい、時にはライバルとして共に切磋琢磨して高みを目指してきた。

阿部一二三「二人でオリンピック金メダルを掴み取りたいと思います」

阿部詩「ずっとお兄ちゃんの背中を追ってきてやっとここまできたので」

ここまでの道のりは平たんではなかった。2年前、兄・一二三はライバルの丸山城志郎に一瞬のスキを突かれ、まさかの敗北。試練は続き、丸山に屈辱の三連敗。気が付けば立場は一気に逆転されていた。

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崖っぷちの兄・一二三。妹の詩はそれでも「何か言葉をかけるってことはしてこなかったので、今まで通り私も頑張っていれば自然と兄も頑張るようになってやってきた」と語る。

「自分が頑張ることで兄も頑張る」

それがこれまでと変わらない、妹なりのエール。

一二三はその思いを胸に挑んだ去年。負ければオリンピックへの道が閉ざされる大一番。今こそ、強いお兄ちゃんを見せるとき。お兄ちゃんが見せた意地、そして支えてくれた妹へのエール。

しかし柔道の神は二人にさらなる試練を与える。自らの手で決められなかったオリンピック代表内定。ただ、度重なる苦難が襲っても、常に二人で乗り越えてきた。

阿部一二三「(詩の)あの涙っていうのは絶対無駄じゃない、さらに強くしてくれるものなのかなって思いました」

もっと強くなって二人で東京オリンピック・金メダルを。2月の国際大会では2年ぶりとなる兄妹優勝。そして詩は、東京オリンピック代表を決めた。あとはお兄ちゃんが決めるだけ。二人で金メダルを獲るために。

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阿部詩「もう私にできることは信じてお兄ちゃんのことを信じて待つだけなので。お兄ちゃんなら絶対に決めてくれると信じてます」

阿部一二三「自分が勝つことで支えてくれた方への恩返しになると思うので。しっかり勝ってオリンピックの代表になりたいです」