サッカー日本代表 5連戦の収穫とU-24代表

サッカー日本代表(A代表)写真:JFA/アフロ
日本が進出を決めている、2022年ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の対戦相手が7月1日に決定する。
クアラルンプールで行われる組み合わせ抽選会のシステムがFIFA(国際サッカー連盟)とAFC(アジアサッカー連盟)から発表され、イラン、韓国、オーストラリアなどアジアのライバルが順調に最終予選進出を決めており、組み合わせは気になるところ。
5~6月のアジア2次予選と強化試合の5連戦でチーム強化を図った日本代表だが、激戦が予想される次のステージへの準備はどうだろうか。
日本代表は5月28日から6月15日までの2週間半の間に2022年ワールドカップ・アジア2次予選3試合と強化試合2試合を実施し、チームの顔ぶれを入れ替えながら戦った。選手層の拡充を図ったが、2次予選突破を決定後の6月の4試合では、特にセンターバックとFWの新たなオプションを模索する機会となった。
森保監督は今回の5連戦を振り返って、「かなり多くの選手を入れ替えながら試合をしたが、チームコンセプトを理解して、誰が出てもチーム力を落とさずに戦えると多くの選手に感じてもらえたと思う」と話した。
さらに指揮官は、兼任で指揮を執るU-24代表からも今夏の東京五輪終了後に選手がフル代表へ合流することに言及して、「U-24代表というもう一つのA代表もいる。
多くの選手で日本代表を構成していける」と話し、5~6月でフル代表5試合、U-24代表3試合を通して得た収穫の大きさを示唆。東京五輪で経験値を挙げた若手がフル代表に合流することを心待ちにしている。
ちなみに、U-24代表は五輪初戦の南アフリカ戦を想定したU-24ガーナ代表戦(5日)とジャマイカ代表(12日)と対戦。3日の日本代表戦ではOAでは遠藤航選手のみの交代出場だったが、吉田麻也選手と酒井宏樹選手も出場して存在感を発揮した。
冨安選手も加わった守備陣で全体の安定感が増し、若手選手、特に久保建英選手や堂安律選手ら攻撃陣が躍動した。
安心感を得てのびのびとプレーしている印象で、ガーナには6-0 と快勝。フル代表の構成のジャマイカ代表にも4-0 で勝利して、守備の安定やリーダーシップの強さがチームに不可欠であることを示し、五輪本大会への期待を膨らませてくれるものだった。
最終予選、イランとは別組も強豪が進出
7月1日に行われる最終予選組み合わせ抽選会では、6月15日に終了した2次予選を勝ち抜いた12チームを6チームずつ2組の組み分けが決まる。
2次予選を突破したチームをアジア用に発表されたFIFAランキングを基にシードを決定。2チームずつが抽選用の各ポットに入り、そこから順にA組かB組が決められていく。
日本は現在FIFAランク28位のアジアトップで、イランとともに第1シードのポットに入ることになった。以下、オーストラリア、韓国、サウジアラビア、UAE、イラク、中国、シリア、ベトナム、レバノンという順位だが、このシード順により、過去何度も熾烈な戦いを繰り広げてきた強敵イランと日本の同組はなくなった。
だが、次のポットに入った韓国かオーストラリアのいずれかと同じ組になり、そのほかのチームも、どこが来ても手強い相手が揃っている。
2次予選では、2020年3月以降の対戦が新型コロナウィルス感染拡大の影響で延期され、最終的には一都市集中開催でようやく終了に至った。しかし、最終予選では本来のホーム&アウェイでの開催が予定されており、対戦相手各チームの地理的な背景も無視できない要素となる。
日程は9月2日を皮切りに、同7日、10月7日と12日、11月11日と16日、2022年1月27日と2月1日、3月24日と29日が予定されている。コロナ禍でここまで予選が順延されてきた影響で、例年はない1月末と2月初旬にも試合が組み込まれる。
その時期は、日本国内でプレーする選手にとってはオフ明けで、新シーズンへ各クラブで動き始める頃にあたる。この時期に試合を行う難しさは、過去のACL(AFCチャンピオンズリーグ)プレーオフなどでも実証済みだ。オフの取り方やコンディション調整が重要になる。
森保監督は、「最終予選では相手の守備もより強くなる。時間のスペースがない中で相手のDFラインをこじ開けて突破できるように、クオリティはもっと上げないとならない。どんな環境になってもブレなく、チームとして100%力を発揮するようにしたい」と話している。
取材・文:木ノ原句望