GL3戦全勝の日本代表 決勝トーナメントを前にした収穫【五輪サッカー】

サッカー

2021.7.29

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久保建英 Photo by Zhizhao Wu/Getty Images

 サッカーU-24日本代表は7月28日、東京オリンピックのグループステージ最終戦でフランス代表と対戦し、MF久保建英選手(レアル・マドリード)の3戦連続ゴールなどで前半2得点を奪い、交代選手も躍動する理想的な展開で4-0と快勝。A組首位で8強進出を決めた。日本は7月31日の準々決勝でB組2位通過のニュージーランドと対戦する。

 2連勝でフランス戦に臨み、前半で2-0のリードを奪ったことで、選手起用に余裕が生まれた。今大会出場時間が少なかった選手たちが出場機会を得て、良い連携で快勝につなげた。

また、相手が反撃を試みた後半も、積極的な選手交代やシフトチェンジを行いながら日本は攻勢を貫き、勢いと試合の流れを維持した。いずれも、決勝トーナメントを控えて、選手とチームに小さくない手ごたえを与えたに違いない。

 今大会初出場だった橋岡大樹選手(シントトロイデン)は、この試合で通算2枚目の警告を受けて次戦は出場停止となるDF酒井宏樹選手(浦和)に代わって、次の試合で先発が見込まれるが、後半10分にピッチに立つと、最初のプレーで精度の高いクロスを配給。

守備でも、ジニャック選手にクロスが通ればフランスの得点となりそうな危険な場面でしっかりクリアするなど、攻守に良い動きを見せた。

 チームは終盤、交代を機に左サイドのDF中山雄太選手(ズヴォレ)をボランチへ、旗手選手を左サイドバックへシフトチェンジ。このシフトで2列目左サイドに入った前田選手の得点につなげた。

 ここまで3戦連続得点のMF久保建英選手(レアル・マドリード)は、「いろんな人と話して、自分の動きや彼らの動きを(互いに)把握して連携連動している中で、たまたま最後に自分が決めているだけ。チームとして非常にいい形になっている」と話し、充実した表情を見せた。

また、この試合では別調整が続いていたDF冨安健洋選手(ボローニャ)も先発で初出場し、相手の攻撃を押さえて日本のクリーンシートに貢献した。フル代表のセンターバックでもDF吉田麻也選手(サンプドリア)とコンビを組む冨安選手の起用の目途が立ったことは、決勝トーナメントを前にして、日本にとってはプラス材料だ。

キャプテンの吉田選手は、他競技でのメダル候補者の予選敗退を見て、8強進出のかかるフランス戦を前に「まだなにも掴み取っていない」と、気持ちを引き締めるようにチームに伝えたと明かした。

その効果か、チームは終始隙のない試合を展開。吉田選手は「先制を獲られないように意識して、逆に先制を獲ることによって相手の戦意を失わせることができた」と振り返った。


文:木ノ原句望