久保建英「150%でチームを勝たせたい」決勝進出を懸けてスペインと対戦へ【五輪サッカー】

サッカー

2021.8.1

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久保建英 Photo by Kaz Photography/Getty Images

 U-24日本代表が7月31日の東京オリンピック男子サッカーの準々決勝でニュージーランドとの0-0の延長の末にPK戦を4-2で制して、2大会ぶりの4強進出を決めた。

得点を奪えない苦しい戦いを粘り強い守備でしのぎ、GK谷晃生選手(湘南)がPK戦で相手キックを止める活躍を披露。チームは逞しさを見せて、目標とする金メダル獲得へ一歩前進した。

金メダル獲得を目指す日本は、2012年ロンドン大会以来2大会ぶりの4強進出を決めた。8月3日の埼玉スタジアムでの準決勝でスペインと対戦する。

「非常にタフな試合になる」とスペイン戦を見据えるU-24日本代表の森保一監督は、「選手たちがこれまでやってきてくれたようにタフに粘り強く、チーム一丸となって最後まで戦い抜くという戦いをチームで共有したい」と話す。

日本は、スペインとは大会開幕前の7月17日に最終調整を兼ねた親善試合で対戦して1-1で引き分けた。

その後、スペインは今大会初戦でエジプトと0-0で引き分けると、オーストラリアに1-0で勝利し、最終戦でアルゼンチンと1-1で引き分けてC組首位で突破。準々決勝ではD組2位通過のコートジボワールに延長5-2で勝利して、4強に駒を進めた。

コートジボワール戦では、1-2ビハインドの後半アディショナルタイムに投入されたFWラファ・ミル選手が出場直後に同点ゴールをマーク。スペインのウエスカでプレーする24歳FWはさらに延長後半にも2ゴールを決めて、試合終盤のハットトリックでチームを勝利に導いた。

交代選手が結果を出すのは日本との対戦でもあった形で、スペインの強さの一端を示している。

タイトルのかかった大会で、相手の戦いぶりが変わることはよくあることだ。

DF吉田麻也選手(サンプドリア)は、OA(オーバーエイジ)で出場した2012年ロンドン大会の準決勝で顔を合わせたメキシコとの対戦に言及。

「ロンドン五輪の時もメキシコと(大会前の)テストマッチで対戦して勝って、準決勝で負けた。その思いはもうしたくない」と振り返る。ロンドンでは日本はメキシコに敗れて3位決定戦にまわり、そこで韓国に敗れてメダルを逃した。

日本代表でもキャプテンを務める吉田選手は、チームが同じ過ちを犯さずに前進できるように、「その経験を伝えるのが僕の役目。気を引き締めてやっていきたい」と力強く語った。

一方、スペインで選手として育ち、現在もプレーを続けるMF久保建英選手(レアル・マドリード)は、4強でのスペインとの対戦へ強い思いを見せている。

久保選手は「今日は攻撃陣がチームの助になれなくて、守備陣に迷惑をかけてしまった。谷選手がチームを救ってくれた」とニュージーランドと対戦を振り返り、「グループリーグが始まる時から、普通にいけば準決勝はスペインだと思っていた。ここに自分の100%の力で行こうと思っている」と言うと、すぐに「120%、150%でチームを勝たせたい」と言葉を重ねた。

谷選手もニュージーランド戦後に次戦への切り替えを強調。「もちろん難しいゲームになるとは思うが、自分がしっかり仕事をしてチームを勝利に導けるように、今日から切り替えて最善の準備をしたい」と語った。

準々決勝で累積2枚目となる警告を受けた冨安選手は次は出場できないが、日本は勝てば、もう一方の準決勝で対戦するブラジルとメキシコの勝者との決勝に進む。

敗れれば3位決定戦になる。なお、ブラジルはエジプトに1-0で勝ち、メキシコは韓国に6-3で勝利しての4強入りだ。

「どうせ2試合やるなら、しっかり決勝まで戦いたい」と久保選手。「そのために、しっかりリラックスして次の試合も全力でぶつかりたい」と力強く言った。


文:木ノ原句望