【ドバイSC】シャフリヤールが優勝!日本ダービー馬初の海外G1制覇の快挙

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2022.3.28

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ダービー馬 シャフリヤールが意地の優勝 Photo by Mahmoud Khaled/Getty Images

 メインレースであるドバイWCを含めたG1 4戦、日本馬は11頭が挑み2勝を挙げるという大活躍。

G1以外のレースでこの日開催された重賞でも3勝をマークするなど、まさに日本馬大活躍の1日に。世界の壁に跳ね返され、苦杯を舐め続けたかつての日本馬たちの様子はもはや遠い過去のものとなったと言えるだろう。

■ドバイシーマクラシック(G1・2410m 芝・左 1着賞金3,480,000米ドル)

 ドバイターフの1着同着の興奮冷めやらぬ中で行われたのはシーマクラシック。

香港ヴァーズの勝ち馬グローリーヴェイズをはじめ、出走馬の3分の1を占める5頭もの日本馬がエントリーするなど、戦前から日本馬が勝つ可能性が最も高いレースとされてきたが、日本馬がシーマクラシックを制したのは8年前のジェンティルドンナが最後という少々意外な結果に。

毎年多くの馬が挑戦する割に勝ち切れないことが多かったためか、昨年のBCターフ勝ち馬のユビアーに1番人気を譲った。

確たる逃げ馬がいなかったため、どの馬が逃げるかも重要なポイントとなったレースだが、ゲートが開いたとともにハナを切ったのはなんとオーソリティ。

これまで一度も逃げたことがない馬によるペースメイキングというまさかの流れになったが、鞍上のルメールは一切動じることなく折り合いをつけて、スローに落として淡々と逃げていく。

この流れに乗じて意外な先行策を取ったのが、昨年のダービー馬シャフリヤール。

ダービーを始め、中団から末脚を伸ばしてくるレーススタイルが信条の彼にとって、正攻法でのレースは意外なものだったが、オーソリティのすぐ後ろでレースをしたことで脚を溜められたことが直線の伸びにつながったのだろう。

そして迎えた最後の直線。

シャフリヤールが残り400mのところでスパートをかけ、オーソリティに並ぶも、スタミナならメンバー屈指のものがあるオーソリティも簡単には抜かせず、昨年のジャパンCでも上位を争った2頭による叩き合いに。

意地とプライドのぶつかり合いとも言える直線の攻防で、シャフリヤールが先頭に立った残り100m、外から猛追してきたのがユビアー。

スローペースをものともせずに直線だけで他馬をごぼう抜きしてきたその姿はまさに王者そのもの。BCターフ勝ち馬の金看板は伊達ではないということを見せつけた。

この勢いでユビアーがシャフリヤールらも飲み込むかとも思われたが、最後はダービー馬の意地に賭け、シャフリヤールがクビ差振り切ってゴール。意表を突いた正攻法の先行策が見事に結実した。

ちなみにダービー馬が海外のG1を制したのは、シャフリヤールが初めてのケースとのこと。少々意外な記録を打ち立て一皮むけた彼がこの後、どんなレースを見せるか楽しみだ。


■文/福嶌弘

■第24回 ドバイシーマクラシック (G1)着順

着順 馬名(性齢 騎手)人気
1着 シャフリヤール(牡4 C.デムーロ)
2着 ユビアー(せん4 W.ビュイック)
3着 オーソリティ(牡5 C.ルメール)
4着 パイルドライヴァー(牡5 L.デットーリ)
5着 ユーバーレーベン(牝4 D.レーン)
6着 アレンカー(牡4 T.マーカンド)
7着 フクム(牡5 J.クローリー)
8着 グローリーヴェイズ(牡7 C.スミヨン)
9着 ステラヴェローチェ(牡4 M.デムーロ)
10着 ドバイオナー(せん4 J.ドイル)
11着 ドバイフューチャー(せん6 P.コスグレイヴ)
12着 ウィズアウトアファイト(せん5 A.アッゼニ)
13着 カスパー (牡5 R.フェレイラ)
14着 バーガス(牡4 A.チェリク)
15着 フォーザトップ(牡6 A.フレス)

※結果・オッズ等は主催者発表のものと照合してください。