【神騎乗】皐月賞・ゴールドシップ「ゴルシワープ」内田博幸の手綱さばき

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2022.5.12

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ゴールドシップ 写真:日刊スポーツ/アフロ


GIの大舞台で見せた"名手"というべき手綱さばき

競馬界には「馬7:騎手3」という格言がある。

レースの結果を左右するものとして馬の実力が7割、騎手の実力が3割と言われているが、時に騎手の腕が最大限に生かされて勝利、好走したといういわゆる"神騎乗"と呼ばれるレースも存在する。

そんな騎手のスゴ技をテレビ東京スポーツYouTubeチャンネル「競馬大好きママ のスナック美馬女 #3神騎乗」の動画内で数多く紹介されていたが、惜しくも動画内で紹介されなかった騎手たちの神騎乗レースをここでは紹介。

【第1選】内田博幸&ゴールドシップ(2012年 第72回皐月賞)

2012年の皐月賞でゴールドシップに騎乗した内田博幸。

皐月賞当日の中山競馬場は前日の不良から稍重に回復したとはいえ、馬場は水分を多く含んでいるというコンディション。

当然ながら内側の馬場が荒れていたのでほとんどの馬は内側を避けて、馬場の中央を通ることがほとんど。それはメインの皐月賞で騎乗したほとんどの騎手たちもそう考えていた。ところが、その荒れた馬場をあえて選んだのゴールドシップに騎乗していた内田博幸だった。

縦長の展開となったレースでゴールドシップは最後方に位置取り、残り800mを過ぎる時点でロングスパートを敢行。

1番人気に推されていたグランデッツァをはじめほとんどの馬が馬場の中央から外へ進路を取る中、内田博幸とゴールドシップはガラ空きとなった内側へ向かって突き進んでいった。

いくら馬場が良くても、中団から外を回った馬たちには距離ロスが生じたが、最短距離を走ったゴールドシップはその分、ポジションを上げることに成功。

3コーナーを過ぎた時点では17番手にいたゴールドシップを4コーナーから最後の直線に入るころには6番手にまで押し上げていた。

これで勢いづいたゴールドシップはそのまま直線でも豪快に伸びて、外から迫ってきたワールドエースに2馬身半差をつけて先頭でゴール。クラシック1冠目を見事にもぎ取った。

ちなみにこの時の内田博幸とゴールドシップの3コーナーから4コーナーまでの動きは後に「ゴルシワープ」と称され、今なお語り継がれている。


■文/福嶌弘