【ACL】新体制で発展途上の浦和レッズ、決勝は強豪アルヒラルと

サッカー

2023.3.2

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浦和レッズ 写真:松尾/アフロスポーツ

 浦和レッズのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝の相手が決まった。サウジアラビアの強豪アルヒラルだ。

 2月26日にドーハで開催されたACL西地区準決勝で、アルヒラルがカタールのアルドゥハイルを7-0の大勝で退けて決勝進出を決めた。

 アジア王座をかけた戦いはサウジアラビアで4月29日(土)、埼玉スタジアムで5月6日(土)に控えているが、浦和は新監督の下で今季のスタートを切ったばかり。ここからどんな進展を見せるのか。

 アジアクラブ王者を決めるACL決勝は、浦和にとっては少なからず縁のある相手との対戦となった。

 浦和が過去に3度進出した決勝のうち、2度対戦したアルヒラルだ。初顔合わせとなった2017年は浦和が1勝1分で制して2度目の大会優勝を遂げたが、前回2019年の対戦ではアルヒラルが2戦とも勝利を収めて初優勝を手にした。

 アルヒラルは昨季ACLにも優勝しており、今回は5度目の決勝進出で大会連覇を懸けた戦いとなる。達成すれば、2004~2005年を制したアルイテハド(サウジアラビア)以来、2クラブ目の栄誉だ。浦和は3度目のアジア制覇を目指しているが、かなりの強敵であることは間違いない。

 アルヒラルは今年2月1日からモロッコで行われたFIFAクラブワールドカップに2021年ACL王者として出場し、準決勝で南米王者のフラメンゴ(ブラジル)に3-2で競り勝って2月11日の決勝に進出。

 欧州王者のレアル・マドリード(スペイン)と対戦して3-5で敗れたが、レアルから3得点を奪った。戦術家で知られ、かつて横浜マリノスでも活躍した元アルゼンチン代表FWラモン・ディアスが監督を務めている。

 その後、サウジアラビアリーグ優勝18回を誇る2月20日からはカタールで集中開催されたACL西地区の決勝トーナメントへ戦いの場を移し、そこでも好調を維持。ラウンド16でアルアハリ(UAE)、準々決勝でフーラッドFC(イラン)を破って順調に勝ち進むと、準決勝で地元のアルドゥハイルと対戦。

 接戦が予想されたカードだったがアルヒラルが脅威の攻撃力を見せつけた。

 右サイドでの仕掛けからナイジェリア代表歴のあるFWオディオン・イガロ選手が試合開始2分で先制し、10分にも2点目をマーク。

 14分と27分には元マリ代表FWムーサ・マレガ選手がスルーパスやGKからのロングフィードで相手の裏を取り2得点を加えて、一方的な展開に。さらに38分にはサウジアラビア代表MFサレム・アルドサリ選手が5点目を決めて、大量リードで前半を折り返した。

 サウジアラビアリーグ制覇18回を誇る強豪は攻守の切り替えが速く、チームの連携もスムーズで、後半も攻勢をキープ。

 48分にイガロ選手がゴールネットを揺らしてハットトリックを達成すると、33歳FWは62分にはアブドラ・アルハムダン選手とのパス交換で相手の守備を崩して自身4点目を決めた。チームは守っても、柏でも活躍したアルドゥハイルのケニア代表FWマイケル・オルンガ選手に得点を許さず、記録的な7-0大勝で決勝にコマを進めた。

 2年連続5度目の決勝進出で、ディアス監督にっては2017年決勝で2戦合計1-2のスコアで敗れた浦和との再戦が決定。63歳の指揮官は、雪辱を果たしての連覇達成に自信を見せている。

「2017年の決勝とは大きな違いがある。当時は怪我で数人の選手を欠いていたし、2戦を通じて多くのチャンスに決めることができなかった。だが今は、我々には十分な経験があり、非常に高いクオリティがある」とAFC公式サイトでコメントしている。

現在国内リーグでも5位に付け、首位のアルナスルとは勝点11差ながら3試合消化が少ない。リーグ戦8試合を残して上位浮上のチャンスを残しており、ホームで迎える決勝第1戦へ万全の準備で臨んでくるのは間違いないだろう。


取材・文:木ノ原句望