【サッカー日本代表】W杯後のメンバー入れ替わりについて森保監督「世界で戦える力をつけている」

今回のアジアカップ大会メンバー26人中14人は2022年W杯カタール大会のメンバーだが、残りの12人はW杯後にポジションを掴んだ顔ぶれだ。
細谷真大選手(柏)もその一人。代表4戦目のタイ戦で初のフル出場を遂げたパリ五輪年代期待のFWは、後半29分の左CKにヘディングで合わせて、チーム3点目となった相手のオウンゴールを誘発した。
11月のW杯アジア2次予選のシリア戦での代表初ゴールに続く自身の得点とはならなかったが、得点以外にもポストプレーや連携プレーでチームの攻撃を支えた。
細谷選手は、「前半セットプレーが多かったのに決められなくて悔しかった。ハーフタイムに、ニアにしっかり突っ込もうと話をしていた。ゴールにつながってよかった」と話し、前半の反省を後半で活かしていた。
ほかにも、この1年間で菅原由勢選手(AZ)と毎熊晟矢選手(C大阪)が右サイドバックとして存在感を発揮。佐野海舟選手(鹿島)は11月のアジア2次予選ミャンマー戦でデビューしたばかり。
タイ戦が代表2戦目だが、落ち着いた試合運びを披露して大会メンバーに選出された。
森保監督は、「たくさんの日本人の選手が世界で戦えるだけの力をつけていることが、この選手の入れ替わりの数になっている」とコメント。
テーマの一つとしてきた選手層に厚みを持たせることについても、「3月からの新体制で、先発だけで3チーム分ぐらいは国際舞台で戦える力を見せてくれている」と述べて、手ごたえを示した。
タイ戦では5人が代表デビュー
代表戦初の元日での国立競技場開催となったタイ代表戦でも、森保監督は「これまで招集できず、見てみたかった選手を呼んでいる」というメンバーを中心に先発を編成。
伊藤涼太郎選手(シントトロイデン)、奥抜侃志選手(ニュルンベルク)、藤井陽也選手(名古屋)が先発で、三浦颯太選手(甲府→川崎)と川村拓夢選手(広島)を後半途中出場で起用して、新たに5人が代表デビューを遂げた。
ゲームキャプテンも務めた伊東純也選手と田中碧選手(デュッセルドルフ)以外は、出場3試合以下がほとんどという先発の編成で、前半は連携を探りながらのプレーが多く、相手の守備を固めもあって攻めあぐねた。
だが、それでも次第に伊東選手、田中選手を中心に毎熊晟矢選手(C大阪)、細谷真大選手(柏)らが絡んでチャンスを作った。
そして0-0で折り返した後半、堂安律選手(フライブルク)、中村敬斗選手(スタッド・ランス)、南野拓実選手(モナコ)らが入ると連携が改善。攻撃に鋭さと厚みが加わるようになり、後半6分の田中選手の先制点を皮切りに、中村選手、オウンゴールと続き、川村選手と南野選手も得点した。
5-0での勝利は11月のアジア2次予選に続いて3戦連続で、この日の勝利で日本代表歴代最多の9連勝もマーク。新年の初勝利でアジアカップへ向けて弾みをつけた。
一方で、アジアカップには選外となったものの、今後を見据えての起用で出場機会を得た選手たちはこれがスタート。
彼らがこの試合から何を感じて何を持ち帰り、アジアカップ後にどう絡んでくるのか。アジアカップの先の2026年W杯を睨んだ試みも続いている。
取材・文:木ノ原句望