サッカー日本代表 W杯最終予選オーストラリア戦で新戦力の台頭なるか【サッカー W杯最終予選】

森保一、遠藤航 写真:JFA/アフロ
サッカー日本代表は6月5日、オーストラリアのパースで2026年ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第9節のオーストラリア代表戦に臨む。
C組1位ですでに本大会出場を決めている日本が、無条件での出場権獲得がかかるオーストラリアに新たな戦力起用でどんな戦いを見せるのか。本大会へ向けた準備と競争が始まる。
日本はここまで6勝2分け負けなし。3月20日のバーレーン戦の勝利で8大会連続となる本大会出場を決めた。
それを受けて、日本代表の森保一監督は今回のオーストラリア戦と10日の大阪でのインドネシア戦の予選最後の2試合に、主力組に代えて初招集7人や復帰組を多く招集して、本大会へ向けて新戦力の台頭によるチームの底上げを狙っている。
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三笘薫(ブライトン)や堂安律(フライブルク)、南野拓実(モナコ)、守田英正(スポルティング)、板倉滉(ボルシア)らの招集は見送られ、代わりに熊坂光希(柏)、三戸舜介(スパルタ・ロッテルダム)、平河悠(ブリストル)ら初招集組。
さらに、フライブルクへの移籍が決まった鈴木唯人(ブレンビー)や細谷真大(柏)、渡辺剛(ヘント)、町田浩樹(サンジロワーズ)ら復帰組も多く招集。
初招集の佐野航大(ナイメヘン)は海舟(マインツ)との兄弟での選出だ。
チームの約半数が3月のメンバーから入れ替わり、パリオリンピック年代が増えた若い編成だ。
上田綺世(フェイノールト)や前田大然(セルティック)の選出が見送られた中で、町野修斗(キール)らここまで出場機会が多くなかった選手や初代表組が存在感を発揮できるか、注目される。
森保監督は、「これまで選んでいるコアな選手たちの壁は厚いが、成長しながら高い壁に向かってハングリー精神を持ってチャレンジしてほしい」と新たな戦力への期待。
そして「突き上げが日本代表、日本サッカーの層を厚くして、W杯で勝つ可能性を上げてくれる」と説いている。

トニー・ポポヴィッチ 写真:JFA/アフロ
予選突破がかかるオーストラリア
オーストラリアは、ここまで3勝4分け1敗勝ち点13。無条件で本大会出場となる2位につけ、3位のサウジアラビアとは勝ち点3差だ。
今回オーストラリアが日本に勝って、かつ、サウジアラビアがアウェイでバーレーンに引き分け以下であれば、10日のアウェイでのサウジアラビアとの最終戦を前に、オーストラリアのW杯出場が決まる。
引き分けた場合でもサウジアラビアの結果次第で突破が決まる可能性がある。
突破へ向けた重要な一戦となる日本との対戦を前に、オーストラリアはアラブ首長国連邦(UAE)で10日間の合宿を行ってパースに乗り込んでいる。
招集メンバーには、JリーグでプレーするFWミッチェル・デューク(町田)やDFジェイソン・ゲリア(新潟)、セレッソ大阪でプレーしたFWアダム・タガート、元横浜FマリノスDFミロシュ・デゲネクら日本に馴染みのある選手も多い。
前回昨年10月の埼玉での対戦では1-1で引き分けたが、先制のオウンゴールを呼び込んだルイス・ミラーも今回の招集メンバーにも名を連ねている。
多くの主力が不在という日本のメンバー編成をオーストラリアに有利と見る声もあるが、昨年9月から指揮を執るトニー・ポポヴィッチ監督には気を緩める様子はない。
現役時代に広島で森保監督と同僚だったオーストラリア代表監督は、「日本はベストメンバーではないようだが、我々は日本にはしばらく勝てていない。日本は誰が出てきても強いだろう」と指摘する。
指揮官の念頭にあるのはこれまでの対戦成績で、日本とオーストラリアの通算成績は日本の11勝10分け7敗。2011年以降は日本の6勝4分けで、オーストラリアは過去10戦で勝ち星がない。
ポポヴィッチ監督は、「アジアで最高のチームに対して、我々はベストで臨まなければならない。だが、我々は前回のプレーも悪くなかったし、今回は前回以上のプレーを見せる自信がある」とオーストラリア協会公式サイトで述べている。
森保監督も元同僚が率いるチームとの対戦に、「我々に対して最高の対策をしてくるだろう」と警戒。
「一戦一戦、勝利を目指して、チーム一丸となって全力で戦い抜く」と話している。
オーストラリアとの前回のアウェイ戦は2022年3月。0-0で進んだ試合終盤、交代出場した三笘が2得点を決めて、日本がカタールW杯出場を決めた。
森保監督は、「前回は最後に三笘が出てきて点を決めてくれた。また新しい戦力が活躍して試合を決めてくれるとうれしい」と話し、新戦力の台頭を心待ちにしている。
試合は5日、日本時間20:10(現地時間19:10)キックオフの予定だ。
取材・文:木ノ原句望
<日本代表 招集メンバー>
【GK】
大迫敬介(サンフレッチェ広島)
谷晃生(FC町田ゼルビア)
鈴木彩艶(パルマ・カルチョ/イタリア)
【DF】
長友佑都(FC東京)
渡辺剛 (KAAヘント/ベルギー)
町田浩樹(ユニオン・サンジロワーズ/ベルギー)
瀬古歩夢(グラスホッパーCZ/スイス)
関根大輝(スタッド・ランス/フランス)
鈴木淳之介(湘南ベルマーレ)
高井幸大(川崎フロンターレ)
【MF/FW】
遠藤航(リバプールFC/イングランド)
大橋祐紀(ブラックバーン・ローヴァーズ/イングランド)
鎌田大地(クリスタル・パレス/イングランド)
森下龍矢(レギア・ワルシャワ/ポーランド)
町野修斗(ホルシュタイン・キール/ドイツ)
中村敬斗(スタッド・ランス/フランス)
佐野海舟(マインツ05/ドイツ)
平河悠(ブリストル・シティ/イングランド)
熊坂光希(柏レイソル)
久保建英(レアル・ソシエダ/スペイン)
細谷真大(柏レイソル)
鈴木唯人(ブレンビーIF/デンマーク)
藤田譲瑠チマ(シントトロイデンVV/ベルギー)
三戸舜介(スパルタ・ロッテルダム/オランダ)
佐野航大(NECナイメヘン/オランダ)
俵積田晃太(FC東京)
佐藤龍之介(ファジアーノ岡山)
<日本代表 W杯最終予選 試合日程>
2024年9月5日(木)
第1節:日本 7-0 中国
2024年9月10日(火)
第2節:バーレーン 0-5 日本
2024年10月10日(木)
第3節:サウジアラビア 0-2 日本
2024年10月15日(火)
第4節:日本 1-1 オーストラリア
2024年11月15日(金)
第5節:インドネシア 0-4 日本
2024年11月19日(火)
第6節:中国 1-3 日本
2025年3月20日(木)
第7節:日本 2-0 バーレーン
2025年3月25日(火)
第8節:日本 0-0 サウジアラビア
2025年6月5日(木)
第9節:オーストラリア - 日本
2025年6月10日(火)
第10節:日本 - インドネシア