イェサベージ『観客300人→5万人超のマウンド』圧巻12奪三振でチームを王手へ導く「クレイジーな一年。ハリウッドでも描けない物語」

野球

2025.10.31

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イェサベージ PHOTO:Getty Images

10月29日(日本時間30日)、ロサンゼルスのドジャー・スタジアムで行われたワールドシリーズ第5戦で、トロント・ブルージェイズの新人右腕トレイ・イェサベージ(22)が圧巻の投球を披露した。

ドジャースの先発野手全員から三振を奪うなど、7回途中までに12奪三振。

打者を完全に圧倒する投球でチームを6-1の勝利に導き、ブルージェイズはシリーズ3勝2敗とし、31年ぶりの世界一に王手をかけた。

試合後、イェサベージは笑顔を浮かべながらも冷静にこの一戦を振り返った。「序盤からゾーンに入れたことがすべてでした」と短く語ったその表情には、若きエースの風格が漂っていた。

初回からドジャース打線を翻弄し、ストレートとスプリットを自在に操った22歳。

「シュナイダーとブラッド(ゲレーロJr.)がホームランで試合のトーンを決めてくれた。あの2本で序盤から主導権を握ることができました」と味方打線の援護にも感謝を示した。

今季はマイナーリーグ全てのレベルを経験し、シーズン終盤に電撃昇格。そこからポストシーズンで快進撃を続けるという、まさに"物語"のような展開だった。

「クレイジーな一年でした。でも、ベテランに囲まれて学べたことは本当に大きい。ゴーズマン、シャーザー、ビーバー...みんなが準備の大切さを教えてくれた。今年の出来事すべてが、この瞬間のための準備になったと思います」と、イェサベージは落ち着いた口調で語った。

その冷静さの理由を問われると、「両親に感謝しなければいけませんね」と笑いながら答えた。

わずか数ヶ月前、フロリダ州ジュピターのマイナー球場で300人の観客の前で投げていた男が、今は5万人を超える観衆の前でワールドシリーズのマウンドに立っている。

「ハリウッドでもこれほど良い物語は作れないでしょう。この一部でいられることをとても幸運に思います」と語ると、その場にいた記者たちも思わず笑みを浮かべた。

試合前には、ブルペンからダグアウトへ向かう際にスタジアムを見渡し、「彼ら(ドジャースファン)をがっかりさせて帰したい」と静かに闘志を燃やしていたという。

今後の登板について問われると、「明日は完全な回復日。スタッフと状態を確認して、何が来ても準備はできています」と語り、シリーズ決着の可能性を見据えていた。

さらに守備陣の貢献についても言及し、「ライトのバージョのプレーは試合の流れを変えた。守備陣には本当に助けられました」と仲間への感謝を忘れなかった。

ブルージェイズの指揮官ジョン・シュナイダー監督も、「彼の投球は"歴史的"だった」と絶賛。

シリーズの流れを完全に引き寄せた22歳右腕は、チームの未来を担う存在として鮮烈な印象を残した。

イェサベージは最後にこう言って会見を締めくくった。「この瞬間を楽しみたい。でも、まだ終わっていません。明日、そしてその先の試合に向けて、また準備を始めます」

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