投打二刀流の大谷翔平 8号先頭打者&5回3安打無失点 防御率は驚異の0.73!

野球

2026.5.21

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大谷翔平 PHOTO:Getty Images

<2026年5月20日(日本時間21日)サンディエゴ・パドレス 対 ロサンゼルス・ドジャース @ペトコ・パーク>

ドジャースの大谷翔平投手(31)が、敵地で行われたパドレス戦に「1番・投手兼DH」のリアル二刀流で先発出場、打っては8号先頭打者アーチを放ち、投げては5回3安打無失点と投打に活躍し、自身4勝目を飾った。

レギュラーシーズンで投手が先頭打者打本塁打を放つのは、メジャー史上初めての快挙となった。チームは連勝で首位攻防3連戦に勝ち越し、地区首位を守った。

いきなりだ。相手先発右腕バスケスの初球、真ん中高めの95.5マイル(約153.7キロ)を振り抜くと、打球速度111.3マイル(179.1キロ)。

角度39度で飛び出した打球は、398フィート(121.3メートル)先のバックスクリーン右横のスタンドへ飛び込んだ。

6試合ぶりの8号先頭打者アーチは、"投手大谷"を援護する、まさにリアル二刀流ならではの一撃となった。

バスケスはこれまで、5打数無安打、3三振と苦手にしてきたが、直近6試合で5度のマルチ安打をマークし23打数12安打の打率.522と復調した大谷にとっては、相手ではなかった。

先頭打者アーチは、27本目。「1番・投手」で放ったのは、昨年のナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦以来2度目だ。

過去に投手が放った先頭打者アーチはこの2回しかなく、つまりレギュラーシーズンではメジャー初となる一発だった。

大谷はそのシーンを「見送ろうかな、と思ってたんですけど、来た時に反応で打てたようなホームランではあったので、今後につながる1本だったのかなと、思います」と振り返ると、「その後の打席も凡退はしましたけど、全体的に整っていた打席が多かったかな、と思います」と状態の良さを口にした。

4月22日(同23日)のジャイアンツ戦以来4登板ぶりのリアル二刀流。過去3度の二刀流出場は、10打数1安打、4三振と結果を残せていなかった。

5月に入って打撃不振が顕著になったこともあり、直近3登板は投手専任。初めて休養日を与えられるなど首脳陣の配慮もあり、復調の兆しを見せたことで、この日の二刀流復活となった。

28日ぶりの二刀流出場に、大谷はマウンドでも躍動した。初回、1番タティスJrを投ゴロ、2番の好調アンドゥハー、3番シーツを連続三振に仕留め、三者凡退の好スタート。

そして3回まで一人の走者も出さない完全投球だ。4回1死一・二塁の場面も、マチャド、ボガーツの主軸を凡飛に打ち取って無失点で切り抜けた。

5回には1死満塁で1番タティスJrを迎える大ピンチ。しかし、この日右打者に多投したスイーパーを打たせて、遊ゴロ併殺打に打ち取った。

大谷はマウンドでグラブと右こぶしを握り締め、雄たけびを上げる。5回3安打無失点、4三振、2四球の力投。この回で降板となり規定投球回数には届かなかったものの、防御率は驚異の0.73となった。

それでも大谷は「今日までの一週間、あんまり投げ心地が良くなくて入ってきて、ちょっと不安な感じはありましたけど、結果的に勝てて良かったです。内容的にはやっぱりそこまで良くなかったのかな、と思います」と投球を振り返った。

5回にピンチを招いたことについては「6回を見据えながら、最低でもあと2回は投げたいな、っていう、そういう欲というか、何かそういうのがちょっと球に出てたのかなと思います」と先発投手の責任を果たしたい気持ちが招いたものだとした。

28日ぶりの二刀流で結果を出した大谷。

「やって欲しいって言われるのが、このスタイルが自分にとってはベストだと思うので。今日みたいに投げても良くて、打っても結果が良かったらそれ以降も使ってもらえる機会が増えると思いますし」と今後も二刀流出場を積極的に継続したい気持ちを吐露したが、「ただ長いシーズンですし、まあどちらでもいけますよというスタイルではいるので、そこは完全にチームに任せます」とこれまで通りのコメントを繰り返した。

ロバーツ監督は今後の二刀流起用について「その都度(の判断)です」と言った。

本人の体調、投球・打撃の状態、日程、他選手の状況などを見ながら決めていくことになるが、唯一無二の二刀流プレーヤーの負担は誰にも分からないだけに、今後も手探りの状態が続くことになりそうだ。

「今日は1番(自分)がいい仕事をしてくれた、と思います」。そんな大谷のコメントをまた聞きたい、と思うのだが......。


テレ東リアライブ編集部