【独自インタビュー】西武・内海哲也「どこかに突破口があると思って突き進むしかない」

野球

2020.8.28



    8月22日。ついにその日がやってきた。"西武の内海"が一軍初登板した。

    おととし12月、巨人から西武へと移籍した内海哲也投手(38)。キャンプから順調に調整を続けたものの、昨年3月の初実戦で左前腕の肉離れを発症。10月には手術を決断した。

    患部は快方へと向かい、今年に入りファームで3勝をあげ巡ってきたチャンス。敵地・京セラドーム大阪で、オリックス打線相手に6回4失点。辻監督も「これくらいの投球をしてくれたら十分」と高評価を下した。

    内海がそのマウンドに至るまでの想い、そして次なる目標である初白星へ向けての心境を語ってくれた。

    初登板では自分の投球ができた

    ー22日の移籍技初登板は6回4失点。自分の中で一番良かった点は?

    やっぱりコントロールですね。内外にしっかり真っ直ぐも変化球も投げ分けられて、逆玉がほとんどなかったので、結果的には打たれてはいるんですけど自分の投球ができたかなと思います。

    ー初回の先頭打者は内角で見逃し三振。そこで何かスイッチは入ったのか?

    投球練習の時に、良いバランスのフォームで投げられているなという感覚は自分の中であったので、その時点でキテいるなと思いました。

    ー先頭打者で三振を取れたのは大きかった?

    そうですね。やっぱりインコースの真っ直ぐというのは僕のバロメーターなので、追い込んだ状態でしっかり投げ切れたというのは、さらにのっていける感じになりました。

    ー左前腕の痛みの中でスライダーの感覚を気にしていたが、実際登板してみての感触はどうだった?

    全く問題なく投げられました。腕が振れましたし、良かったと思います。

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    ー今、一番自信を持っている球種は?

    真っ直ぐが僕の中でのバロメーターなので、しっかり投げ切れているということは他の変化球にも良い影響が及んでいるのかなと思います。

    ー22日の登板で、通算1500奪三振を達成したがその心境は?

    実は、ずっと数えながら投げていました。6回のイニングが最後だなと思っていて、最終打者を追い込めたので、その日に決めたかったし何とか達成できて良かったです。

    去年とは全く違う意欲が湧いている

    ー"三振"に対しての想いは?

    ピッチャーをやっていると三振は魅力的ですし、何歳になっても取りたいものなので、やっぱり気持ちいいですよね。三振というものは。

    ー(昨年3月に発症)左前腕の怪我に関して、手術・リハビリを経た今の状態は?

    術後は、患部の縫い合わせた部分の筋肉が引っ張りあって痛みはあったんですが、リハビリを進めていくとつなぎ目の部分も柔らかくなってきて、投げる筋力も段々とついてきたので、その辺りから全く気にならなくなりました。

    ー登板中も気にならなかった?

    全く気にならなかったです。

    ー怪我をしてから一軍のマウンドまで、どういった心境で練習してきた?

    今年は「一軍」というのが明確な目標で、何とかファームでも結果を残してという気持ちでやれて今に至るんですが、去年の場合は目標がどこなのか分からない状態で一年間やっていたというシーズンでした。

    今年の初めはファームでやって明確な目標を立てられているのでやりがいもありますし、去年とは全く違う意欲も湧いてきていますね。

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    突破口があると思って毎日突き進むしかない

    ー去年、目標が持てなかった中でのモチベーションは何だった?

    正直、モチベーションはなかったかもしれないですね...。でも去年もしかしたらクビになっていたかもしれない状態で、せっかくライオンズに来たのに、怪我で練習を真面目にやらないとか投げ出すといったような姿を絶対に見せたくなかったです。

    そういう状況に置かれても、状況を理解して一日一日やれることに取り組む、という姿勢をファームの若い選手たちに見せられたらいいなと思いながらやっていました。

    ーそういった姿勢は巨人時代からだったが、自身で大切にしている部分?

    諦めたら本当に終わっちゃうので、どこかに突破できる出口があると思って毎日突き進むしかない。そこを信じて、治ると信じて、毎日やっていましたね。

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    ー今年にかける想いが特別強い中での初登板は大きかったか?

    そうですね、ちょっとほっとしている部分もあります。一回も投げずに終わることを想像するとゾッとするなというのはありました。

    ファームでは絶対的な成績を残している訳ではないのに、チャンスを頂けたのは本当に感謝しています。その中で、手応えのあるピッチングができたので、さらにチームに貢献できるように、次は勝てるようにと思って今やっています。

    ー移籍時から、「ライオンズの為に」とチームへの想いを口にしていたが、チームの一員としてマウンドに立てたことは大きかったか?

    そうですね!すごい嬉しかったです!色々思い出すとウルウルくるなというのは試合前からあったんですけど、何とか一軍メンバーの中に溶け込んで戦力になりたいという気持ちで、一軍に合流して3〜4日間くらいはすごく充実していました。

    ー辻監督も納得の登板内容だったが、次回登板へ向けての目標は?

    良いピッチングができたとは言え、(二被弾した)ジョーンズ選手への2球は本当に悔やみましたし、考えても考えてもあの場面が頭から離れませんでした。抑えられていた時というのは、危機管理能力というか「ここはしっかりボール球から入って」というコントロールができていたんですが、「大丈夫だろう」という安易な気持ちで投げにいってしまい反省しています。

    次、チャンスがあれば、ピンチの場面ではしっかり注意を払いながら大胆な投球ができればと思いますし、これからそういう調整をしていきたいと思います。