【清水エスパルス】権田修一インタビュー「シンプルに試合に出たかった」

約2年間在籍したポルトガルのポルティモネンセから清水に移籍した日本代表の守護神・権田修一に、FOOT×BRAIN番組アナリストの福田正博がリモートでのインタビュー取材を行った。
意外にも31歳にしてチーム最年長だという権田。「そんなに若いチームではないんですけど、僕が最年長みたいです」と笑う。近年は日本代表の正ゴールキーパーという印象も強いが、ポルトガルでの出場はわずか15試合だった。「俺ってサッカー選手?って思ってました(笑)」1年を通じて試合に出られないことに危機感を感じていた権田。「シンプルに試合に出たかった。不本意ということになるかもしれないけどもう1回再起をはかる、というつもりで移籍を決めました」
来年はワールドカップ・カタール大会もある。「今の状態で出ても日本代表に貢献できるレベルにないことは自覚しています。エスパルスでレベルをあげて、日本のためになれればと思っています」と自分に対して厳しい姿勢で臨んでいる。「(五輪代表候補の)原輝綺と立田悠悟とも話したんですが、チームの順位が上がることが代表に選ばれる近道。3位が目標ではないですけどACL圏内、というのが目標です」
まずはエスパルスのために、そしてその先にワールドカップ出場が見えてくる。
ー2年ぶりにJリーグへ復帰、日本の生活はどう?
日本語が通じますね(笑)。僕自身は不本意で一度日本に戻ることになったので、ここから再起を図る感覚の方が強いですね。
ーチームには馴染んだ?
選手の名前は全員覚えましたし、スタッフの方も大体把握してきたくらいです。クラブハウス内でスタッフの方に声をかける時に名前で呼べないと失礼なので、移籍した最初は日本でも海外でも人の名前を覚えることから入ります。
ー真面目だね!偉いね!
ポジション柄かもしれないですけど指示を出さないといけないし、試合中に伝えたいことが伝わらないと意味がないのでそこから入ります。
ー清水エスパルスはどんな雰囲気?
僕、最年長なんですね。そんなに若いチームではないんですよ。キャリア的にも、J2で成功して移籍してきた選手だったりとか、エスパルスで長くやっていて中堅に差し掛かるような選手だったりが多いので、年齢的にも多分25〜28歳くらいが多いと思うんですね。
みんなまず、上手いです。一人一人の個人的な技術とかチームで合わせるところとか、移籍を経験している選手が多いので、監督がロティーナになりましたけど監督のサッカーを体現するような力が高いなっていうのはすごく感じますね。
ー昨年は苦戦しているけど、今年はこんな順位にっていうのはある?
今年に関しては結構選手が入れ替わっているので蓋を開けてみないと分からないというか、逆にJ1でバリバリ経験のある選手はほとんどいないんですね。J2で結果残してきた選手が多くて、例えばディサロ選手はJ2でたくさん点を取ってJ1に移籍してきているので、1シーズン15点くらい取れるポテンシャルは持っていると思うんです。
でも、それをJ1で出せるかっていうとまた違う話で、そういうところを上手く伝えながらチームとしてサポートしてあげて、選手の良さを出せれば、強くなる可能性は充分に秘めていると思います。
ー清水エスパルスへの移籍を決断した最大の理由は?
シンプルに試合に出たかったです。年間を通して、それだけですね。
エスパルスも去年からいる大久保選手がいて、J2の北九州で1年良いパフォーマンスをした永井選手もいるので、最初から試合に出られるかどうかは分からないし今キャンプでもアピールをしているところですけど、ポルトガルで2年間、リーグ戦1年を通して試合に出ることがほぼできなくて、代表戦では試合に使ってもらったりしてたんですが、自分の中で「俺って本当にサッカー選手なのかな?」と思う瞬間が結構あったし、コンスタントに週末にプレーをするということができないと、ここから先成長はできないのかなと感じたのが一番の理由です。
ーロティーナ監督の印象は?
僕がサガン鳥栖にいた時にロティーナ監督はヴェルディの監督をされていたので対戦経験がなく、セレッソの試合も見ないでどんな監督なのかを聞いてみようと思っていたんです。
ポジションだったり細かいですが、これを選手が体現できればどこに行っても高い水準でプレーできる可能性があるサッカーをするな、というイメージがあります。
ー日本代表やW杯への思いはある?
一年半後のW杯に今の自分の状態で出て、日本が上を目指す中でチームに貢献できるかというとまだまだ全然そのレベルにはないとしっかり自覚しているので、まずはとにかくどんどん成長しないといけないなと思っています。
その中で、2年間ポルトガルでチャレンジして壁にぶち当たり、結果としては生き残れなかったので、ここでまた自分が成長することが日本代表にも繋がるのかなと思います。今のまま日本代表に呼ばれていてもW杯に行ったらチームの助けにはなれないので、この一年間エスパルスでしっかり個人としてレベルアップをして、チームの順位も上げることももちろんですし、それが日本のためのパフォーマンスに繋がればいいのかなと思っています。
ー最後に、今シーズンの意気込みは?
たまたまオリンピック代表候補の原輝綺と立田悠悟の二人と話したんですけど、二人は去年最後の合宿でオリンピック代表に選ばれなかったんですよね。それはやっぱり森保さんの選出が明らかに順位が上のチームからしっかり選んでいたというところを見ても、まずは俺たちがエスパルスの順位を上げてオリンピックまでにトップ3にいられたら、代表に呼ばれる可能性はもちろん上がる。その中でもちろん個人個人のスキルも上げなければならないんですけど、チームの順位が上がることが個人の代表活動にも繋がっていくと思うので、僕もそこは一緒です。
最初から3位が目標ではないですけど、ACL圏内にまずは上げるというのが目標です。初戦の鹿島で勝って、アビスパに勝って、その後はロティーナ監督をよく分かっているセレッソ戦と難しい相手が続くんですが、目の前の試合に勝ち続けることを目標にしていきたいと思っています。