【ジュビロ磐田】小川航基インタビュー「遠藤選手のような目が合うボランチの選手は初めて。動き出せばもうパスが来る」

サッカー

2021.2.25



昨季レンタル先の水戸ホーリーホックからジュビロ磐田に復帰、東京五輪に挑む日本代表のエースFW候補でもある小川航基に、FOOT×BRAIN番組アナリストの福田正博がリモートでのインタビュー取材を行った。

昨季は32試合で9ゴール。「去年の目標は20ゴールでした。またその数字に挑戦したいと思います」J2が主戦場の小川。五輪代表に選ばれるために、数字に強くこだわる。「僕はJ2だし、(J1の選手と比べても)爆発的な得点数が必要。五輪はあると思ってプレーしています。サッカーで、日本に笑顔を届けたい。代表に選ばれて、五輪でゴールしたいと思っています」

ジュビロでは今年も中盤に遠藤保仁がいる。「あんなに目が合うボランチは初めてです。動き出せば絶対にボールが出てくる。初めての感覚だったので、今年も楽しみです」

頼もしい中盤の選手に加えて、カリスマコーチも加入した。「ゴンさんにとってはダメなんだろうなあ、と思いながらやってます」そう、ジュビロのレジェンド・中山雅史がコーチとしてチームに復帰した。同じFW、小川にとっては最強のコーチとも言えるはずだ。「今までのニアに入る(僕の)感覚が、ゴンさんから見れば入れてない、となる。ゴールキーパーの目の前でボールに触るくらいニアに入らないとダメみたいです」中山雅史コーチのジュビロ時代を思えば、納得できる。

これまで自分にはなかった感覚を手に入れられれば、小川のシーズン20ゴールという目標は、それほど高いハードルではないかもしれない。

Q.今のコンディションはどう?

体も調子が良く怪我もなく、張っているところもないので、良いキャンプが過ごせているなという印象はあります。

Q. 走り込んだりしている?もう戦術的な練習になっている?

最初の方は走りのトレーニングが多かったですけど、今はもう戦術とか今日はセットプレーなど細かい練習もやり出したので、キャンプはもう終盤を迎えていますけど今はそういうところも取り組んでいますね。

Q. 走るのは好き?体力はある方?

走りのトレーニングは何とか食らい付いていける感じですね。走りのトレーニングとゲーム体力ってちょっと違うじゃないですか。走りのトレーニングは好きではないですけど、やってますね。コンディション整えるためにはしょうがないなって。

Q. チームの状態はどう?

チームは最初、鹿屋体育大学と練習試合をしてコンディションを徐々にあげてという中で、この間は静岡ダービーで清水エスパルスともやりました。ちょっと堅い試合になってしまいましたけど、無失点で悪くはなかったので、キャンプ最終日のサンフレッチェ戦ではキャンプでやってきたことがいかに出せるかが大事になるかなと思っています。

Q. 昨シーズン、32試合で9ゴールの結果はどう捉えてる?

全然自分がイメージしていたゴール数ではなかったですし、満足のいく得点数ではないです。去年は始まる前に20ゴール取るって言って全然届かなかったので、今年はもう一度挑戦したいです。

Q. チームとしてはJ1昇格が目標でしょ?

そうですね。去年、J1昇格を目指してやっていた中で、始まる前は間違いなくジュビロはJ2で技術面などがトップレベルにあると思っていたし、実際にトップレベルだったとは思うんですけど、それだけではJ1昇格ができない。それ以外にも勢いだとかも大事で、今年はもう一度チャンスがあるので、ジュビロは間違いなくJ1に昇格しなければいけないチームだと思っています。

Q. 遠藤保仁選手と一緒にやって得たものはある?

フォワードからしたら、結構目が合うんですよ。一番最初に前線を見ているんだなと思って、今まで色んなボランチの選手とやってきましたけど、ここまで目が合うボランチの選手は初めてです。横パスの時点でボールを見ずにフォワードの動き出しを見ているので、動き出さなきゃという気持ちになるし、動き出せばもうパスを出そうとしている体勢に入っているので、その感覚は僕の中では初めての感覚です。今シーズンも楽しみです。

Q. 自分が思っているよりもテンポが早いのかな?

そうですね。もっと早めに動き出さないと合わないんじゃないかなと思うので。

あと、普通はパスをする時に右足でイン巻きのボールを入れると思うんですけど、遠藤選手はアウトサイドを使ってゴール前にほわーんとしたボールを出せるので、本来だったら右利きの選手が左足で持った時はあまり動き出さないんですけど、左足の位置にボールがあったとしてもパスが出てくるのでそこに関しては動き出せるな、とキャンプで改めて思いましたね。

Q. 中山雅史コーチから何かアドバイスはもらっている?

ゴンさんの感覚を学んでいます。僕たちフォワードは必ずクロスボールが入るタイミングでニアサイドに走り込んで来ないといけないんですが、僕の今までの感覚の「ニアに入る」だとゴンさんの目線からしたら全然入れていないんだなというのは思っています。

クロス練習でも「もっと入れ」と大きな声でフォワード陣に葉っぱをかけるんですよ。僕たちがニアに入って点を決めたとしても、あまり納得のいっていない素振りなので、多分もっとキーパーの前でボールを触れるくらいのニアに入らないといけないんだなという感覚にさせられています。ゴンさんはそういう感覚を大事にしているんだろうなと、すごく勉強になります。感覚が体に染みつくと思います。

Q. ちょっと遅いなと自分でも感じている?「違うんじゃない?」っていうのはないの?

今まで自分の感覚でニアに入って点決めているので良しとしていたことが、ゴンさんの感覚ではだめだと思われているんだろうなって。フォワード陣全員に言っているんだと思います。

Q. よく声通るしね。うるさいでしょ?

うるさいって言ったら失礼になりますけどよく耳には入ってきますね(笑)。



Q. でもチームは活気付くんじゃない?

そうですね。勢いは絶対に大事だと思うので、チームの雰囲気はゴンさんが入ってきて間違いなくプラスになると思って楽しみです。

Q. 東京オリンピックに対しての思いはある?

はい。色々と難しいところもあると思うんですが、僕たち選手は絶対に開催されると信じながらプレーはしていますし、あると信じて選ばれるようにチームで結果を出そうとやっているので開催されてほしいですし、僕たちがサッカーで日本を笑顔にできたらなという思いも持っています。僕が選ばれて、得点できればとは思っています。

Q. ここがアピールできれば選ばれるかな、みたいな感覚はある?

それだけとは言わないですけど、僕自身がゴール数だけと言っていいほどそこだけと思っています。特にJ2でやっている中でJ1のフォワードの選手たちもたくさんいますし、やっぱり爆発的な得点数が求められると思うので、貪欲にゴールを狙っていきたいと思っています。

20ゴール以上は必ず取らないといけないと思っています。