古賀稔彦さん訃報に吉田秀彦氏「私から人生の金メダルを」

柔道

2021.3.24



バルセロナ五輪では試合前に膝を負傷しながらも金メダルを獲得した

鮮やかな背負い投げを持ち味に「平成の三四郎」と呼ばれたバルセロナオリンピックの金メダリスト古賀稔彦さんが24日死去した。53歳だった。
訃報を受け、ともにバルセロナ五輪で金メダルを獲得した吉田秀彦氏がコメントを発表した。
古賀さんはバルセロナ五輪では直前の吉田氏との乱取りの際に左膝の靱帯を痛め満足に歩けない状態に。それでも痛み止めを打ち、テープで固定しながら出場。金メダルを獲得した。


吉田秀彦 コメント

古賀先輩の訃報を聞き、今はただ驚きと、まだ信じられない気持ちでいっぱいです。最後まで奇跡を信じていましたが叶いませんでした。 今の私があるのは古賀先輩のおかげと言っても過言ではありません。

私は中学3年生の時に講道学舎に入門しましたが、古賀先輩は柔道が弱かった私を付き人に指名してくれました。それからは練習はもちろんのこと、私生活でも常に行動をともにしていただいたことで、柔道の技術的にも、精神的にも強くなれました。

バルセロナオリンピックでは怪我で柔道ができる状態ではなかった古賀先輩が優勝した瞬間、私が金メダルを取った時以上の喜びを感じました。 古賀先輩が見せたあの精神力は、今も私の支えとなっています。二人で勝ち取ったバルセロナオリンピックの金メダルは一生の宝物です。

現役引退後は、後進の指導や子供達への柔道普及活動など柔道界の発展に尽力された古賀先輩に、私から人生の金メダルを送らせていただきます。

ご冥福を心よりお祈りいたします。


2021年3月24日
吉田秀彦