カーリング・北海道銀行フォルティウス 北京オリンピックを目指す道産子娘たちの挑戦

そこに秘められたドラマをあなたはまだ知らない
今日の主人公は北京オリンピックを目指す道産子娘たち、北海道銀行フォルティウスの取材は、バレエのレッスン場から始まった。
チーム名の由来はラテン語の「より強く」。前回の平昌オリンピックは出場を逃したがフォルティウスのメンバーにはオリンピック経験者を始めとした実力者が揃う。この4年間は陸上などの練習も取り入れ、日本代表に賭けてきた。
負けたら終わりの一本道は1月に始まった。フォルティウスはまず北海道大会を勝ち抜く。
やってきた正念場。北海道代表として出場した日本選手権。決勝の相手は勝って連覇すれば、そこで代表に決まるロコソラーレ。フォルティウスは勝って代表決定戦に持ち込むしかない。
息詰まる接戦。勝負は最後の一投へ。
フォルティウス、6年ぶりの日本一。日本代表の行方は9月の決定戦にもつれ込んだ。
「ロコソラーレ有利」
その下馬評を覆し、6年ぶりに日本選手権を制したフォルティウス。
負けられない試合にことごとく勝ち、崖っぷちからつかんだ日本代表決定戦へ。力を入れたのは、体力強化だった。
切望の原点
相手のロコソラーレは全員が平昌オリンピック・銅メダルのメンバー。駆け引きや、ここ一番の技術では勝てない。ならば接戦に負けない体力を蓄え粘りに粘って競り勝とう。それが彼女たちの青写真だった。
「ロコソラーレに勝ちたい。日本代表になりたい。」
彼女たちの切望の原点は、ふるさとにあった。
フォルティウスのメンバー4人が育った北見市常呂町はいわばカーリングの町。町には市が営むカーリング場があり、老若男女が日夜リーグ戦を繰り広げている。小学校にはカーリングの授業があり、子供たちは否応なく競技に親しむ。
フォルティウスもロコソラーレもメンバーは北見市出身で占められている。
フォルティウスの中心は吉村紗也香。
高校生のとき日本選手権を2年連続で準優勝を経験している。これまでのオリンピック挑戦は3回。3度とも全て涙を飲んだ。ずっとチャレンジし続けて待ち続けた4年間。
夢の実現まであと一歩。
歴史的死闘
9月。日本代表決定戦はやってきた。最大5試合で、先に3勝したチームが日本代表となる。
フォルティウスは初戦から持ち味を発揮し連勝。日本代表まであと一勝となった。
だがそれは歴史的死闘の幕開けでしかなかった。
続く3戦目、ロコソラーレが立て直す。一気果敢な攻撃で大差に。これがオリンピック銅メダルチーム。4戦目もロコソラーレが取り2勝2敗。勝負は最終戦へ。
3点差を追う第8エンド、絶対にミスできない場面。重圧をはねのけ、1点差に詰め寄った。そして最終、第10エンド。最後の最後まで競り合った。
しかし、また一歩届かなかった。
気持ちでは絶対に負けなかった。だから...だからこの負けには胸を張れる。
戦い抜いた彼女たちに心からの拍手を。