鍵山が銀メダル、宇野が銅メダルを獲得!羽生は4回転アクセル挑むも4位【五輪男子フィギュア】
2022.2.10
2022年 北京五輪 フィギュア 男子 FS 鍵山が銀、宇野が銅メダル 写真:ロイター/アフロ
<北京オリンピック フィギュアスケート男子シングル フリー 2022年2月10日 @首都体育館>
北京五輪 第7日の10日、フィギュアスケート男子シングル フリーが行われ、ショートプログラム(SP)108.12点の2位の新星・鍵山優真(18=オリエンタルバイオ/星槎)が18歳とは思えない質の高い演技で201.93点をマークして合計310.05点で、オリンピック初出場ながら見事銀メダルを獲得した。
2018年平昌五輪男子シングル銀メダリストでショートプログラム(SP)3位の宇野昌磨(24=トヨタ自動車)は、冒頭の4回転ループと4回転サルコウを成功させるも、4回転トウループ、3回転トウループのコンビネーションジャンプで転倒。その後もミスが出るも、187.10点をマークして合計点293.00(SP:105.90)で銅メダルを獲得した。
94年ぶりの3連覇を目指した羽生結弦(27=ANA)は、五輪の舞台で誰も決めたことがない世界史上初の大技・4回転アクセル(4回転半)に挑むも失敗に終わり、188.06点で合計283.21点の4位となった。
SPで113.97点のSP世界最高得点を叩き出した、世界選手権3連覇中のネイサン・チェン(22=米国)が218.63点、合計332.60点で金メダルを獲得した。
■メダル獲得記者会見
ーメダルを獲得した今の気持ちは
鍵山:とても嬉しく思っています。この銀メダルはスケートを始めてから数年間の全ての努力が詰まった銀メダルだと思うので、成長を感じることができて良かったです。
演技に関しては細かいミスがあったんですが、その中でも自分の100%を引き出すことができたのでこれも一つの成長かなと思います。
宇野:まず、銅メダルを獲得できたことは素直に嬉しく思います。演技内容としてはたくさんミスが出てしまったものの、試合の時の精神状態が自信に満ち溢れるような素晴らしい状態とは言い難かったので、その中でギリギリですが耐えた演技ができたと思います。
悔しいと言うよりも、練習でもっとネイサンのような安定感を持っていなければ、この演技を悔やむこともしてはいけないなというのが今の感想です。
ー宇野選手、前回大会からの4年間と支えてくれたステファン・ランビエールコーチへの思いは
宇野:この4年間色々なことがあった中で銅メダルを獲得できた、そしてこの舞台にもう一度帰って来られたことを嬉しく思います。まだまだ僕は成長し続けたいと思っています。
このオリンピックが最終目標ではないので、僕にとっての今の目標は成長し続けることです。
振り付けをして頂いた「ボレロ」。今大会では決して良い演技はできませんでした。今大会での唯一の心残りはステファンコーチが満足する、「良かった」と言ってもらえるような演技ができなかったことです。
ー鍵山選手、これまで一緒に歩んできた父・正和コーチに伝えたいことは
鍵山:今まで嬉しいことも苦しいこともずっと一緒に過ごしてきたので、それを乗り越えて今回のオリンピックで自分らしい演技ができたことはすごく良かったと思っていますし、その成長した自分の姿を見せることができて良かったと思っています。
その上で銀メダルという結果も残せたことは、自分にとっては親孝行できたかなと思いますし、これからも一緒に頑張っていきたいと思っています。
ー他の選手、家族やコーチなど、周りの人々への思いは
鍵山:色々な人に支えてもらって今の自分がいると思っています。ここに来るまでも連盟のサポートがあったり、普段はトレーナーや父のサポートがあったりと色々な人に支えてもらって良い環境で練習ができているので、本当に感謝しています。
宇野:家族、トレーナー、コーチや連盟の方、全ての人に支えられて今の自分がいると思います。それと同時に、当たり前のように色々な大会に出させてもらっている。
コロナの影響で色々な大会がなくなったことで、僕たちの知らないところで色々な方がサポートして下さって一つ一つの大会が成り立っているんだということを改めてこの数年間で感じました。この大会を無事に開いて頂けたことに感謝しています。
ー日本のフィギュアスケート界、羽生結弦選手の存在は
鍵山:今の日本男子のレベルはとても高いと思っています。その中で日本代表に選ばれてオリンピックで演技ができたことをとても嬉しく思います。
二人の先輩(羽生と宇野)がいてとても心強いなと思いましたし、初めてだったので分からないことだらけでしたが、たくさんの人に手助けしてもらったお陰で演技に集中できたと思います。とても感謝しています。
宇野:日本のフィギュアスケート界をずっとゆづ君は引っ張っていると思います。皆さんの思いやプレッシャーを背負って競技することは僕には真似できない。彼にしかできないことだと思います。
また、どんどんフィギュアスケートの技術レベルが上がっているからこそフィギュアスケートを続けられる年齢は短くなりつつあると思うんですが、その中でもずっとトップにい続けるゆづ君という存在はすごいなと思いますし、さらに上に行こうとする姿勢が真似できるものではないと感じています。
ー羽生選手に勝ったという気持ちはあるか
鍵山:自分のベストを尽くすことが一番だと思っていたので、その結果として上を目指してはいましたが、誰かに勝ちたいとは思っていなかったです。
宇野:僕も全く同意見で、僕は今シーズンどうやったら自分の成長ができるのかをテーマに掲げて練習し試合に取り組んできました。その結果、素晴らしい銅メダルも獲得することができました。
もちろん僕が上手くなりたいというモチベーションの一つにゆづ君やネイサンや優真君など、トップの選手達がどんどんレベルアップして引っ張っていってくれていることがあります。
ただ、フィギュアスケートは一つのジャンプの点数がとてつもなく高いので失敗した時のリスクがとても大きいです。全ての試合でパーフェクトな結果を残せるのはネイサンぐらいだと僕は思います。
ー宇野選手、4年前と今回のオリンピックでどんな違いがあったか
宇野:2大会連続出場で1回目よりも色々な経験を経てのオリンピック出場で変わった心境があるかと思いましたが、僕が今シーズン掲げていた自分の成長という意思が強かったからか、僕にとってはどの大会も特別な一つの試合で、試合だけでなく一日一日の練習もかけがえのない時間だと改めて認識しました。
ー鍵山選手、2020年のユースオリンピック優勝からこれまでについて
鍵山:ユースオリンピックからここまでの2年間はとても充実していて濃い時間でした。2年前にユースオリンピックに出場した時は2年後に自分がこの舞台に立っているとは思ってもいなかったので、自分でもびっくりしています。
2年間で自分が成長できたことが感じられましたし、自分らしい演技で銀メダルを獲れたことでとても良い感触を掴めたと思います。