森保一監督 乗り越えてきた自信「我々にも良い選手が揃っていて、積み上げてきたものもある」
2022.3.19
2022 FIFA W杯 アジア最終予選 森保一監督 写真:JFA/アフロ
サッカーのワールドカップ・カタール大会の出場権をかけたアジア最終予選も、残すところあと2試合。
勝てば本大会出場が決まるアウェイでのオーストラリア代表戦(3月24日)と、ホームでのベトナム代表戦(同29日)の大一番に、日本代表メンバーには4戦連続得点のMF伊東純也選手(ヘンク)やFW大迫勇也選手(神戸)、負傷から復帰したDF吉田麻也選手(サンプドリア)やMF三笘薫選手(サンジロワーズ)らが揃った。
昨年9月に始まった最終予選の初戦で躓き、3戦目までに2敗を喫する苦境に直面した日本代表が、浮上のきっかけを得たのが4戦目のオーストラリア戦だった。
10月のホームでの対戦ではメンバーとシステムを変更して建て直し、日本は2-1で勝利。初先発となった田中碧選手が先制し、交代出場の浅野拓磨選手のシュートが相手のオウンゴールを誘い、均衡を破った。日本はそこから5連勝で、順位も11月のオマーン戦後には2位に浮上した。
一方のオーストラリアは日本戦で3連勝がストップ。首位から2位に後退し、その後の4試合は1勝3分で3位に後退した。今回は日本に借りを返す機会でもあり、自動出場権を手にできる2位以内浮上には、日本とアウェイでのサウジアラビアに連勝する必要がある。
森保監督は、「オーストラリアはフィジカルもテクニックも組織力も兼ね備えた力のあるチーム。我々のことを分析して、より多くのオプションを持って臨んでくる」と話し、「完全アウェイで非常に厳しい戦いになると思うが、我々にも良い選手が揃っていて、積み上げてきたものもある」と、チームの成長に自信を見せている。
日本代表指揮官は、「毎試合が大一番で、一戦一戦勝ち切っていこうと戦ってきた。プレッシャーは乗り込えて戦ってきている。選手には自信を持って戦ってほしい」と話した。
だが、オーストラリアとの最終予選でのアウェイでの対戦成績は芳しくない。
オーストラリアがオセアニアからアジアへ所属連盟を移管した2006年以降、最終予選での顔合わせは2010年大会からで、通算では10月の対戦を含めて日本の2勝4分1敗だが、アウェイでは日本は2009年6月の黒星(1-2)を含めて2分1敗だ。
森保監督は「データが勝たせるわけではない」と一蹴。「W杯に出場したいという強い気持ちを持って戦い抜く。戦い方のオプションを用意して、選手が状況で使い分けていけるように最善の準備をしたい。アグレッシブに戦い、勝ち獲りに行く。流れのなかで賢さを出しながら戦いたい」と話し、選手たちに熱く冷静な対応力を求めている。
谷口選手は、「オーストラリアも勝たなければならない苦しい状況で、しびれる試合になると思う。チームの結束力が試される。自分が試合に出ても出なくても、勝って帰ってくることにこだわって、チーム一丸となって戦いたい」と話し、大迫選手も「W杯出場がかかった試合で、日本のため、チームのために全力を尽くす」と語っている。
取材・文:木ノ原句望