【ドバイWC】チュウワウィザードが最後方から猛追3着!闘志あふれるレースで日本代表の意地を見せる
2022.3.27
ドバイWC Photo by Horsephotos/Getty Images
メインレースであるドバイWCを含めたG1 4戦、日本馬は11頭が挑み2勝を挙げるという大活躍。
G1以外のレースでこの日開催された重賞でも3勝をマークするなど、まさに日本馬大活躍の1日に。
世界の壁に跳ね返され、苦杯を舐め続けたかつての日本馬たちの様子はもはや遠い過去のものとなったと言えるだろう。
■ドバイワールドカップ(G1・2000m ダート・左 1着賞金6,960,000米ドル)
ドバイワールドカップデーにおけるメインレース『ドバイワールドカップ(G1 ダート2000メートル)』。
ここまでの日本馬は3つのG1すべてで馬券に絡む活躍を見せただけに、昨年のこのレース2着馬であるチュウワウィザードにも大きな期待がかけられた。
だが、メンバーを見渡すと今年の方がはるかに強力。
中でも4頭いるアメリカからの遠征馬のレベルが高く、今年1月のペガサスWCでニックスゴーに引導を渡したというライフイズグッドが断然の人気を集めていた。
これまで2000m以上のレースに出たことがないスピードが勝った逃げ馬故にスタミナ切れの不安がないわけではなかったが、「それでもこの馬なら押し切る」という声が圧倒的。
アメリカ勢の有力馬に混じったチュウワウィザードはここではあくまで引き立て役としてしか注目されなかった。
そうして迎えたレース。予想通りにライフイズグッドが軽快に逃げる中、チュウワウィザードは昨年同様に後方へ。ライフイズグッドをはじめとした先行馬がペースを作ることが想像できるため、脚を溜めるべく後方へと位置を取りに行ったと想像する。
いくら先行馬が有利なメイダン競馬場のダートコースとはいえ、世界最速クラスの馬たちが先行して、そのまま押し切れるはずもないと考えられるが......かなり勇気のいる作戦だったことだろう。
年明け早々の川崎記念で久々に手綱を取り、パートナーの成長を感じ取った川田将雅だからこそできた戦法とも言えるだろう。
ライフイズグッドが軽快に飛ばしたまま迎えた最後の直線。大本命馬のペースはなかなか落ちず、このまま逃げ切るかとも思われたが、残り200mの時点でライフイズグッドの脚が急激に鈍りだした。
ここが限界とばかりに伸びを欠いた彼に襲い掛かるように急追してきたのは同じアメリカの馬たち。
中でもカントリーグラマーの伸びが素晴らしく、先頭に並ぶ間もなく外から差し切るとそのまま押し切る形でゴール。ライフイズグッドとは異なり、ハリウッドGCを制し、サウジCでも2着に入るなど2000m超の大レースでも良績を残していた実績がここにきて輝いたと言えるだろう。
カントリーグラマーに続くかのように内をついて伸びてきたホットロッドチャーリーが2着とアメリカ勢がワンツーフィニッシュを飾り、3着には青息吐息になってしまったが、レースを引っ張ったライフイズグッドが入ると誰もが思っていたが......それを交わしたのが後方でチャンスをうかがっていたチュウワウィザード。
大金星こそ逃したが、直線で猛然と伸びてくる姿に日本代表の意地を感じさせた。
ここまでのG1 4戦を振り返ると、どのレースでも熾烈な叩き合いがあり、日本馬たちはその熾烈な争いを制して上位に食い込んでいたように思える。
どこか泥臭くとも必ず伸びてくる逞しい勝負根性、そして闘志あふれるレースを彼らが見せてくれたからこそ、現地はもちろん、遠い日本で真夜中に行われた中継が大いに盛り上がったのだろう。
異国の地で奮闘した彼らに今はただ、心からのエールを送りたい。
■文/福嶌弘
■第26回 ドバイワールドカップ (G1)着順
着順 馬名(性齢 騎手)人気
1着 カントリーグラマー(牡5 L.デットーリ)
2着 ホットロッドチャーリー(牡4 F.プラ)
3着 チュウワウィザード(牡7 川田将雅)
4着 ライフイズグッド(牡4 I.オルティスJr.)
5着 ミッドナイトバーボン(牡4 J.オルティス)
6着 リモース(せん5 T.オシェア)
7着 ハイポセティカル(牡5 M.バルザローナ)
8着 アエロトレム(牡6 V.レアル)
9着 リアルワールド(牡5 C.スミヨン)
10着 マニークール(せん7 W.ビュイック)
取消 グロッサージャック(牡5 T.マーカンド)
※結果・オッズ等は主催者発表のものと照合してください。