悲願のアジア制覇を目指すJリーグ王者・川崎フロンターレ、初戦で蔚山との大一番

サッカー

2022.4.14

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    会見に臨む鬼木達監督(左)と谷口彰悟(右) (c)KAWASAKI FRONTALE

    アジアクラブ王者を決めるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2022の東地区グループステージが4月15日、開幕する。

    日本からJリーグ王者の川崎フロンターレ、天皇杯優勝の浦和レッズ、横浜F・マリノス、ヴィッセル神戸が出場し、まずは5月1日まで各組で一都市集中開催されるグループステージ突破を目指す。

    アジア制覇を悲願とする川崎は昨年大会で16強敗退を強いられた蔚山現代(韓国)と初戦で対戦し、今後の流れを左右する大一番で雪辱を期す。

    日本勢4クラブの先陣を切って登場するのは川崎。Jリーグ連覇で2年連続9度目の出場で、過去の最高成績は2007年、2009年、2017年の8強入り。昨年はノックアウトステージ1回戦で蔚山現代に延長PK戦の末に敗れて16強で終わった。今回は鬼木達監督の下で5度目のチャレンジで悲願のアジアタイトル獲得を目指している。

    マレーシアのジョホールバルで開催のI組で、川崎が4月15日の初戦で対戦するのが蔚山だ。昨年大会のみならず、2014年、2018年、2019年にもグループステージで対戦し、苦戦を強いられてきた因縁の相手でもある。

    蔚山は今回プレーオフ経由での出場だが、ホン・ミョンボ監督体制となった昨年の大会では4強に進出。2020年大会には2012年以来の2度目の優勝を遂げており、アジアの舞台で強さを見せている。

    今季はマリノスからMF天野純選手が加入し、ブラジル出身FWレアンドロ選手を山東泰山、韓国代表DFキム・ヨングォン選手をガンバ大阪から獲得。ジョージア代表MFヴァレリ・カザイシュビリ選手も健在で、現在国内リーグでは9戦7勝2分負けなしで首位に立つ。

    川崎はACL直前の9日のリーグ戦で上位対決となった柏レイソルに1-0で勝ち、3試合ぶりに白星を獲得。従来の4-3-3のフォーメーションからWボランチを採用した4-2-3-1を採用して新たなオプションを手にし、ハードに粘り強く戦う姿勢も見せた。

    蔚山戦後は中2日で広州FC(中国)、地元のジョホール・ダルル・タクジム(JDT)との対戦が続き、グループステージ突破には各組1位または2位の中で上位3チームに入らなければならない。

    鬼木監督は14日の前日会見で、「ACLのタイトルを獲るのがクラブの悲願。初戦のこの試合がグループステージの結果を大きく左右する」と初戦の重要性に言及し、「チームには選手のやる気がみなぎっているので、自分としても自信を持って送り出せる。全力で臨みたい」と調整に自信を示した。

    また、キャプテンのDF谷口彰悟選手も、「明日の蔚山戦にどれだけ集中できるかを考えて取り組んでいる。しっかり勝ってスタートしたいという気持ちが強い」と意気込みを示し、「自分たちがどう崩すか、どう守るかというのはある程度整理できている。面白い試合ができるんじゃないか」と語った。

    その後対戦する広州は今回が11大会連続の出場で、広州恒大時代には2度の大会優勝を達成したが、ここ2大会連続はグループステージで敗退。MFパウリーニョ、FWタリスカ、FWエウケソンらブラジル人選手らがクラブを去って陣容は大きく変化しているが、今季国内リーグが開幕していないため実情が掴みにくい。

    JDTはリーグ8度を誇るマレーシア最強チーム。今回開催地となるジョホールを拠点としており、対戦相手が慣れていない高温多湿の気候も味方につけて戦える地の利がある。国内リーグでは現在4戦4勝で首位に立ち、新加入のブラジル人FWベルクソン選手やイタリア出身FWフェルナンド・フォレスティエリ選手らを擁している。

    鬼木監督は、気候や環境など日本と異なる中でのアジアでの連戦に、「すべてのことは予定通りにいかない。その時その時に臨機応変に対応することが重要になる」と話し、「勝負に対する執念執着心を1試合1試合しっかり見せること。それが球際でのプレーにつながってくる。同時に、自分たちのストロングをどんどん出せるようにしたい」と話している。


    取材・文:木ノ原句望